Re:legend
284:弾丸舞う戦場
「なんだよ〜釣れないな〜まあ、嫌でも俺らの名前覚えさせてやるから覚悟しろよ」
先程のヒナちゃんの発言を聞いたトンがヒナちゃんに言う。
「かなり不愉快なのでとりあえず死んでください」
ヒナちゃんがそう言いながら右手の銃の引き金を引く。
直後、銃から弾丸が発射される。そして弾丸はトンチンカンがいる場所のすぐそばで爆発した。
「エクスプロージョン(小)の魔法が付与された弾丸です。これくらいじゃ死にませんよね?」
ヒナちゃんがトンチンカンがいる場所をチラッと見ながら言う。すると爆発のせいで発生した煙の中からトンチンカンが飛び出してくる。
「なかなか変わった武器を使うみたいだな、その武器をこっちに渡す気はないか?」
チンがヒナちゃんに言うがヒナちゃんは「渡すわけないだろ」と即答した。
「そうか、なら無理矢理いただくとしよう」
そう言いながらチンがヒナちゃんに近づいてくる。次の瞬間、ヒナちゃんが近づいてくるチン目掛けて左手の銃からビームを発射する。どうやらヒナちゃんは左手の銃は弾を常に空にし、いつでもビームを発射できるようにしてあるみたいだ。そして右手の銃に魔法が付与された弾を入れて完全に銃の役割を分けているようだ。
ヒナちゃんが放ったビームが心臓に直撃し、チンが倒れる。
「「チン!」」
慌ててトンとカンがチンに近づくが反応がない。どうやら完全に死んでるみたいだ。
「ふ〜とりあえず1人、これでトンカンコンビになりましたね」
ヒナちゃんがくすりと笑う。ヒナちゃんって意外とsなところがあるみたいだ…
「おい、カン、女だからってもう手加減するなよ」
「わかってる。チンの仇をとろう」
そう言い、トンとカンがヒナちゃんに迫る。
「ブレード」
ヒナちゃんが呟くと両手の銃からビームで出来た刃が伸びてきて2本の剣になる。
ヒナちゃんは素早いフットワークでトンに斬りかかる。ギリギリのところでトンはヒナちゃんの攻撃を躱しヒナちゃんから離れる。
「ウィンド」
トンが離れたところにカンが風の古代魔法を打ち込む。
「ヘルウィンド」
カンが放った風の古代魔法より強力な風の古代魔法が詰められた弾丸をヒナちゃんが放つ。
するとカンが吹っ飛ばされた。
「エクスプロージョン(中)」
ヒナちゃんが空中にいるカンに容赦なく弾丸を打ち込む。先程の爆発より強力な爆発がカンを襲いカンの命を奪う。
「なっ…」
トンが慌てて逃げ始める。
「逃がしませんよ」
ヒナちゃんが容赦なく追撃を始める。
「グハッ」
ヒナちゃんが弾丸を打ち込もうと思った瞬間、ソラミちゃんの血の剣によりトンが真っ二つになる。
「ソラミちゃん、もう大丈夫なんですか?」
「ええ…ダンピールは…普通の…人間より…血の生成が…早いから…」
ソラミちゃんが血の剣を血に戻しながら言う。
「ヒナちゃん…よく…頑張った…」
「かなり疲れましたよ〜最後はいいとこどりされましたし〜」
「ごめん…それより…早く…次の…戦場に…向かうよ」
「はーい」
ソラミちゃんとヒナちゃんは次の戦場に向かう。
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