Re:legend

りゅう

274:火と氷の戦い








話は僕達が大陸北側奪還を始める少し前に遡る。





大陸のすぐ近くにある孤島が1つ滅んだ。

原因は些細な喧嘩だ。孤島が1つ滅び、争いの場は別の島へと移る。やがてその島も滅び争いの場は再び別の島へと変化した。




「ふぅ、フロストちゃん強すぎでしょ〜さっさと死んでくれないかな〜」

そう言いながら赤髪の女の子が火の古代魔法を放つ。冷たい目で赤髪の女の子を睨みながら白髪の女性が氷の古代魔法で壁を築き、火の古代魔法を止める。

「そろそろこの遊びにも飽きたな…決着をつけるとしよう」

「そうだね〜今度こそ決着をつけようよ〜」

復活してから数十回は行ったであろうやりとりを再びする火の魔女フレイムと氷の魔女フロスト2人は同時に魔法を唱え始める。

「凍てつく世界」
「燃える世界」

氷と火、2つの魔法がぶつかり合う。ぶつかり合う魔法の衝撃に耐えきれず島が割れ始める。

少しずつ亀裂が大きくなっていき、やがて島が真っ二つになった。片方は燃えていて片方は凍りついていた。

それぞれ島の上に立つ相手をめがけて再び魔法を放った。2人はそれぞれ魔法で受け止めたり軌道をそらしたりする。やがて島は海の底に沈んでいった。



「あちゃ〜またやっちゃった〜」

沈んでいく島のかけらを見ながら火の魔女フレイムが呟く。彼女は現在、手のひらから火の古代魔法でずっと火を放出し、その勢いで宙を浮いていた。

「まだくたばってないのか…」

宙にいる火の魔女フレイムを見て氷の魔女フロストが呟く。彼女は現在、足元の海の水を氷で固めてその上に立っている。


再び火の魔女フレイムと氷の魔女フロストが対峙する。

「うーん、毎回毎回島を壊すのはなんか嫌だし続きはあっちの大陸でやらない?」

火の魔女フレイムが氷の魔女フロストに提案する。

「よかろう。では我は先に行っておるからな、逃げるなよ」

氷の魔女フロストが火の魔女フレイムに言い残し立ち去った。火の魔女フレイムも氷の魔女フロストの後を追い、移動を始める。


こうして火の魔女と氷の魔女2人の戦いは僕達のいる大陸とは別の大陸で行われることになった。








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