Re:legend

りゅう

Re:blank、take2







僕が風の魔女ウィルモアに支配されてから数十年後、僕は風の魔女ウィルモアの命を受け風の魔女ウィルモアに逆らう者を殺しに向かった。

風の魔女ウィルモアに風魔法を教えられていた僕は既に風の魔女ウィルモアに次ぐ風魔法の使い手として恐れられていた。

「やめてくれ、頼む、殺さないでくれ」

僕は命乞いをする男を殺そうとする。

「おやめなさい」

謎の声が聞こえてきた直後、僕は根っこのようなもので拘束された。

これが僕と草の魔女ソフィラの出会いだった。

「早く逃げなさい」

草の魔女ソフィラの言葉を聞き、男は慌てて逃げ出した。

「みた感じウィルモアさんの手下ですか。いや、もしかしてあなた…」

「我が弟子に手を出すのはやめてもらおうか」

草の魔女ソフィラが何か言おうとしていたのを風の魔女ウィルモアの声が遮る。

直後僕を縛っていた根っこが全て破壊される。

「久しぶりですね。ウィルモア、ちょうど今、あなたに用事ができたところよ」

草の魔女ソフィラが風の魔女ウィルモアに言う。

「ほう、要件を聞こうか」

「今すぐその子を解放しなさい」

「断る」

草の魔女ソフィラの言葉を聞き風の魔女ウィルモアが即答する。

「そうですか、ならば力ずくでやらせてもらいますよ」

「望むところだ…」

風の魔女ウィルモアと草の魔女ソフィラの戦いが始まった。

2人の戦いにより周囲は荒野と化していた。

「これで終わりだな」

風の魔女ウィルモアが手のひらに集中させた魔力を直接草の魔女ソフィラに叩き込む。

「分身だと?いつの間に…」

「解放」

倒したのが分身だったのに風の魔女ウィルモアが驚いている隙に草の魔女ソフィラは僕に触れた。

そして僕の洗脳が解除され、気を失った。

「ここは…」

目覚めた僕は周囲を見渡す。

「あら、起きたみたいね。こっちに食事の支度がしてあるから来なさい」

僕が寝ていた場所の近くにあった椅子に腰掛けていた草の魔女ソフィラが僕に声をかける。

「さあ、食べなさい。変なものは入ってないから大丈夫よ」

僕は椅子に座って用意してあった食事をいただく。

「おいしい?」

「うん」

僕は草の魔女ソフィラが用意してくれた食事を全て食べた。

「さて、あなたにかけられていた魔法は解除してあげたけどこれからどうする?」

草の魔女ソフィラが僕に尋ねる。

「ここにいたい…僕には帰る場所がないから…」

「そう、ならあなたの分の家具とかいろいろ用意しないとね…」

草の魔女ソフィラが僕にそう言い優しく微笑む。









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