Re:legend

りゅう

261:襲撃、迎撃










さてさて、今僕はロンさん、シーラさん、ガランさんとともに騎士団の小隊長の選定を行なっていた。

僕としては獣人の女の子を押していたのだがシーラさんからまだ若すぎるという意見が出て少しもめているところだった。

「大変です!」

ミレイユさんが慌てながら会議室に入ってきた。

「どうした?」

シーラさんがミレイユさんに尋ねる。

「王都内が何者かに襲撃されています。目撃情報によると魔族による襲撃のようです」

「わかった。騎士団団員は住民の避難誘導に安全確保を最優先に動け、魔族の迎撃は僕達が引き受ける」

「わかりました。それぞれの小隊で陣を築き住民の防衛にあたります。」

ミレイユさんが頭を下げながら言う。そして頭を上げて部屋から出て行く。

「シーラさんは騎士団本隊を率いて城の防衛を、城に逃げてきた人がいたらすぐに中に入れてあげてくれ」

「わかりました」

「ガランさんは敵の迎撃を頼む」

「はっ!」

ガランさんは嬉しそうに部屋を飛び出していった。

さて、じゃあ僕も動くとしますか…

僕はみんなを呼びに家に帰る。

「うわぁ…」

家の目の前の光景をみた僕が呟く。家の前に現れた魔族達はみなヒナちゃんの銃の実験体にされたようだった。テトラとペンタがはしゃぎながらこれも試してと次々にヒナちゃんに弾丸を渡している。とりあえず家の防衛はヒナちゃんとコリンさん、機械族のみんなとまだ部屋で寝ているニコルちゃんとソラミちゃんに任せることにした。

それ以外のメンバーはそれぞれ敵を迎撃しに向かっていった。

僕も敵を倒しに街に向かう。魔法で敵の数を確認したら約200くらいだった。とりあえずみんなに敵の場所をスマホのメール機能で伝える。

とりあえず僕は敵がたくさんいる場所に向かった。

「うわっ」

僕が走っていると気絶した魔族が飛んできた。何が起こってるのか確認しようと思い先に進む。僕が少し進んだ先で1人の女の子が魔族を薙ぎ払っていた。

「やあ、お疲れ様」

「国王様、なぜこのようなところに?危険ですので城の中に…」

「いやいや、僕だって戦いますよ!」

狐耳の女の子が僕を城まで連れて行こうとしたのを止める。

「いや、でも危険じゃ…」

「大丈夫大丈夫、たぶんコヨミちゃんより強いから」

「え?」

僕の言葉を聞き、狐耳の女の子コヨミちゃんが耳をピクピクさせる。

「一応これでもブラックランクの冒険家だから…」

僕はコヨミちゃんにブラックランクのギルドカードを見せつける。

「これはとんだご無礼を…お許しください…」

コヨミちゃんが僕に頭を下げる。

「別に気にしないからいいよ。それより早く敵を倒しに行こう」

「はい」

僕はコヨミちゃんを連れて次の敵を倒しに向かう。









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