Re:legend

りゅう

254:大木の下で







「うーむ」

騎士団試験が終わりその日の夕方、僕達は合格者達のデータを見ていた。合格者は約850人、そのうち50人の小隊を12個作り、残り100人はピュレット王都の治安維持等を行ってもらい、50名程で情報収集部隊を作り残りはピュレット騎士団本隊に入ってもらうという形にしたいのだが問題が発生した。

「小隊長を誰にするか、か…」

そう、12個の小隊を作りたいのだが小隊長の候補が先程の試験で僕達が注目していた8人に加え、現在ピュレット騎士団で小隊長の補佐をしてもらっている2人と合わせて10人しかいないのだ。他にも有能な人材はいたのだがあまり戦闘向きではなく情報収集部隊に回ってもらうことになりそうだ。

「とりあえず今日はお開きにしよう。もし騎士団小隊長補佐以上の役職の人がピュレット騎士団に推薦したい人がいたら僕に教えてくれ。特別に試験を行うことにしよう」

ぶっちゃけ定員にはまだ余裕があったのでもしピュレット騎士団に入ってくれる実力者がいたら見逃したくない。

この場にいたロンさん、シーラさん、ガランさんには心当たりがないようだった。

家に帰り僕はみんなにも同じ話をした。するとヒナちゃんがふと思い出したかのように話し出した。

「実は最近、王都の外れの大木に1人の女の子が現れるみたいなんですよ。その子は私と戦って勝てる者はいるか、と周りの冒険者達に言い、全員と戦い全勝したとか…もし、その子を倒し、その子がだす要求を呑むことができたら永遠の忠誠を誓ってもいいと言ったみたいです」

「それはちょっと気になるな」

ヒナちゃんの話に僕が興味を示す。エリカやエリス、ユリちゃんも気になっているみたいだった。

「明日そこに行ってみるか…」

僕の意見にみんなが賛成し、何故かみんなで行くことになった。




翌日、僕達が大木の近くにいると1人の女の子が立っていた。

周りには10人程の男達が倒れているどうやら気絶しているだけみたいだ。

「次に私と戦いたい人いますか?」

女の子が背伸びをして周囲を見渡しながらたずねる。

「「「はい」」」

エリカ、エリス、ユリちゃんが勢いよく手をあげる。
結果順番を決めるために全員でじゃんけんをした。1番最初に勝ち抜けしたソラミちゃんが最初に戦うことになった。

「ルール…は…?」

ソラミちゃんが女の子に尋ねる。

「武器、魔法、自由に使っていいよ、ただし殺すのはなしね、あと私はこれしか使わないから」

女の子が手にしていた剣を振り回しながら言う。僕が見た感じだとかなりいい剣だと思う。

「じゃあ、そろそろ行くよ!このコインが地面に落ちたら開始ね」

女の子の言葉を聞き、ソラミちゃんが頭を軽く縦にふる。
ソラミちゃんの反応を見て女の子がコインを宙へと放り出す。

その瞬間、ソラミちゃんが自身の右手から血を流し一瞬で血の剣を作り出した。

コインが落ちた瞬間、ソラミちゃんの血の剣と女の子の剣が交わった………かと思ったが女の子の剣はソラミちゃんの血の剣をすり抜けソラミちゃんに当たった。

いや、ソラミちゃんはギリギリのところで回避していたみたいだった。

ソラミちゃんが女の子から距離を取り、左手からも血を流し血の剣をもう1本作り構え直す。









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