Re:legend

りゅう

248:2回目の増築







「なんかまた家が狭くなったような気がするな…」

リビングにいた僕はふと思った。この前この家を増築してからエイリーンやイズナさん達、機械族のみんなと、17人も増えたのだ狭くなったとなるとのは当然だろう。

「よし、増築するか…」

僕はそう呟きながら家を出る。
ヒューマニア王都にある僕の所有している土地に僕はドリフトで移動した。

「おー前のと同じだ。よし、これを使うか…」

この場所にはこの前、家に引っ付けた家と同じ物を建ててもらっていた。この前は左側につけたから今回は右側につけるか。

これで家の見た目のバランスがよくなるな、と思いながらエンチャントでドリフトを家に付与しピュレットの家に帰る。

「またやったんですか…」

となりでハルカとアミちゃんが引きつった笑みを浮かべている。

今回の増築で新しくつけた家は1階全てで1室とかなり広めの部屋を作った。そして僕はパートナー魔獣達が住む場所を家の後ろに新しく作った。

「何、また増築してんの?」

ちょうど帰ってきたエリカが僕に尋ねる。

「まあね、みんな何か要望とかある?」

僕が3人に尋ねると3人はうーんとその場で少し考える。

「私は訓練所をもう少し広くしてほしい」

少し考えてエリカが言う。

「せっかくだし新しいのを建てるか…ちょっと待ってて」

土地はまだまだたくさんあるのだどんどん使ってしまえばいいだろうと思いながらいつもお世話になっているヒューマニアの不動産に向かう。

「また同じ物を建てろ、と?」

「あーはい。お願いできますかね…」

「はぁーまたですか…つい先日苦労して建て終えた後なのに」

店主が頭を抱えながら考えこむ。

「まあ、わかりました。またお時間をいただきますが作りますよ、作ればいいんでしょ…」

ちょっとやけくそ気味に店主が言う。

「それともう1つ頼みがあるんですけど…」

「今度はなんですか?」

店主が涙目になりながら尋ねてくる。

「なんか使ってない広い競技場みたいな物ってありませんかね?」

「競技場ですか、少々お待ちくださいね…あーありますよ、もうすぐ撤去する予定ですが…」

「撤去するならもらってもいいですか?建物だけでいいんで」

僕が店主に頼むと店主は少し考えてから是非引き取ってほしいと言ってくれたので遠慮なくもらうことにした。 

「結構広いな…」

僕は目の前にある競技場を見て少し驚く。家にある訓練所の倍はありそうだ。これならエリカも喜ぶだろう。

僕はドリフトを使い競技場を家の庭、パートナー魔獣達が住む場所の真ん中らへんに移動させる。

「だいぶでかいわね…」

エリカがそれを見て少し驚いていたが喜んでくれたようだ。

とりあえずこれで、今回の増築は終わりかな、僕はリビングでソラミちゃんが入れてくれたコーヒーを飲みながらそう思った。









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