Re:legend

りゅう

242:風の魔女と『憤怒』







「これは…」

風の魔女ウィルモアは驚きながらも迫り来る巨大な拳を風の魔法で受け止めようとしたが、魔法はあっさりと破壊され、アミちゃんの巨大な拳が直撃した。

『殺す殺す殺す殺す殺すぶっ殺す殺す殺す殺す殺すぶっ殺す殺す殺す殺す殺すぶっ殺す殺す殺す殺す殺す殺すぶっ殺す殺す殺す殺す殺す殺すぶっ殺す殺すぶっ殺す殺すぶっ殺す殺すぶっ殺す殺すぶっ殺す、死ね』

そう言いながらアミちゃんは次々と巨大な拳を風の魔女ウィルモアに放った。

「ぐはっ…風の流れ…」

風の魔女ウィルモアが魔法を発動させると風の魔女ウィルモアはアミちゃんの背後に移動した。風の魔女ウィルモアがアミちゃんに一撃打ち込んだがアミちゃんの周りの巨大な塊は全くの無傷だった。

「なんなんだ、この力は…」

ぼろぼろになっていた風の魔女ウィルモアが呟きながら距離を取る。

「白、アミちゃんにいったい何が?」

「『憤怒』の力が暴走してるだけだよ。何があったの?」

状況をあまり理解していなかった白が僕に尋ねる。

「アミちゃんを庇ってヒースクリフが死んだ」

「なるほどね、ヒースクリフが…」

白が悲しそうにしながらも続きを話す。

「あの力を止めるには僕が無理矢理『憤怒』の資格を剥奪するか、自分の力でなんとかするしかない…このままだと恐らく先に述べた方法でしか止められない…」

「そうか、白、アミちゃんが限界だと感じたらアミちゃんの資格を剥奪して欲しい」

僕が白に頭を下げて頼む。

「わかってるよ、ただ僕が資格を剥奪する間、時間を稼いでおいてくれ、まあ、資格を剥奪するようなことにならないのが一番いいんだけどな…」

白が暴走するアミちゃんを見ながら言う。

「なんという力だ…このままではまずいな…」

風の魔女ウィルモアがアミちゃんの攻撃をなんとか防ぎながら言う。

『殺すぶっ殺す殺すぶっ殺す殺すぶっ殺す殺すぶっ殺す殺すぶっ殺す殺すぶっ殺す殺すぶっ殺す殺すぶっ殺す殺すぶっ殺す殺すぶっ殺す殺すぶっ殺す殺すぶっ殺す殺すぶっ殺す殺すぶっ殺す殺すぶっ殺す大人しく死にやがれ』

アミちゃんを囲む塊から無数の鎖が飛び出していく。あれは恐らくだがアミちゃんがいつもだしていたような鎖だろう。だが、鎖の先端の形がいつもと違う。見たことないような形だった。

「風の爆散」

風の魔女ウィルモアが強力な風の古代魔法を放ち鎖をなんとか弾く。

「くそっ、今は引いてやるが覚えておくがいい、貴様は必ず我が倒すと」

風の魔女ウィルモアはそう言い残し、その場から消えた。






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