Re:legend
236:3人の魔女
「さて、我がここに来たのはお主らに少し話があるからだ」
風の魔女ウィルモアが2人の魔女に言う。
「ちょっと待て、風の魔女よ、まず貴様には我らが眠っていた間に何があったか教えてもらおうか、それがお前の話を聞く条件だ」
「ウィルモアなら眠ってる間も風の噂である程度の情報を得ているだろうからね〜」
2人の魔女に迫られ、風の魔女ウィルモアは現在の世界について2人の魔女に教える。魔神王が世界のほとんどを牛耳っていることや、魔導書の誕生、そして白のこと………ウィルモアが全てを話し終わると2人ともある程度は状況が掴めているようだった。
「なるほどな、魔神王がそんなに厄介になっていたか…」
「白君も侮れないね〜きっとかなり強くなってるんだろうな〜」
魔神王に白、たしかにどちらも厄介だが風の魔女ウィルモアが厄介だと思っていた相手は別にいた。
「さて、では本題に入ろう、我と同盟を組んで我ら以外の戦力を潰す気はないか?」
……………風の魔女ウィルモアの提案の後少し間が空く…
「ふ、風の魔女よ、同盟を結べと?だったら分身体でなく本体で来い!」
「フロストの言う通りだと思うな〜」
火の魔女フレイムと氷の魔女フロストが同時に魔法を放つ。
2人の魔女が放った魔法が風の魔女ウィルモアの分身体に当たり、消滅した。
「あー消えちゃった、まあいいか、じゃあフロストちゃんと遊ぼうかな〜」
火の魔女フレイムが大量の魔力を身に纏いながら氷の魔女フロストに言う。
「ほう、ちょうど我も昔の恨みを晴らしたいと思っていたところだ…」
火の魔女フレイムと氷の魔女フロストの一騎打ちが始まった。
ウィッチプロフェッサー達は2人を見守ることしか出来なかった…
「ふぅ、話の通じない奴らだ…」
風の魔女ウィルモアが部屋の椅子に腰掛ける。
「火の魔女と氷の魔女のことですかな?」
風の魔女ウィルモアの横にいた男性が話しかける。
「あぁ、まったく、困った奴らだよ…そうだ、君に1つ頼みたいことがあるんだが…」
「魔女様の命令とあらば、何でもいたしましょう」
男性はその場に跪き、風の魔女ウィルモアから命令をされる。
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