Re:legend
233:火と氷
「リュウさん、とりあえず私達だけでも遺跡に向かいましょうか?」
集合時間の1時間ほど前に来たハルカ達が僕に言う。
「うーん、そうだなぁ…」
どうしようか考えていた僕はあることを思いついた。
「ラス、僕がラスにドリフトを使ったらラスはドリフトを使えるようになるのか?」
『解答:可能』
「じゃあ、ラスにはここと遺跡を行き来してもらう。僕達は遺跡に向かおう。」
僕はそう言い、『時空』の魔法を発動させ、遺跡前に移動する。
「まじか…」
僕が遺跡前に着いて見た光景、それは水色のフードを被ったウィッチプロフェッサーと赤色のフードを被ったウィッチプロフェッサーが戦っているところだった。
僕は急いでピュレットに戻り、みんなを連れて移動する。
遺跡前に到着してすぐにラスはピュレットに戻った。
念のためにピュレットにモノ、ジ、トリを残して来た。
「それじゃあ、みんな行くぞ」
今回僕と共に最初から来たメンバーはシーラさんとガランさんが率いるピュレット騎士団本隊とミレイユさんが率いる小隊、そして、ハルカ、エリカ、フラン、エリス、アミちゃん、ソラミちゃん、ユリちゃん、ヒースクリフ、ラハドさん、ニコルちゃん、そしてスカーレッド、グランブルー、エメラルドだ。
僕達が移動してから数分後、僕は僕が犯したミスを悔やむことになる。
「『風神』」
僕は『風神』の魔法を使い、遺跡に入ろうとしていた氷のウィッチプロフェッサーを倒す。
僕達が火と氷のウィッチプロフェッサーとの戦いに参戦してから急に火のウィッチプロフェッサー達の動きがおかしくなった。
氷のウィッチプロフェッサーが僕達に攻撃してくるのはわかるが、火のウィッチプロフェッサー達も僕達に攻撃してきた。
当初、僕達が来た時には火と氷のウィッチプロフェッサー達が戦っていたわけだから氷のウィッチプロフェッサー達の敵である僕達を火のウィッチプロフェッサーが攻撃する必要はないと思うのだが…
僕がそう考えながらウィッチプロフェッサー達と戦っていた時、空から1つの巨体が地面に向かい落ちて行くのが見えた。
「スカーレッド?」
僕は急いでスカーレッドのもとにテレポートで移動する。
「大丈夫か?スカーレッド」
倒れこむドラゴンを見て僕はようやく火のウィッチプロフェッサーが僕達に攻撃してきた理由がわかった。
「スカーレッド!火の遺跡はどこにある?」
僕はスカーレッドに火の遺跡の場所を尋ねる。恐らく火の鍵はすでに火のウィッチプロフェッサーに取られた後だろう…
『この島に…』
スカーレッドが僕に言う。やはりか、つまり、火の遺跡と氷の遺跡、この島には2つの遺跡があるのだ。
僕はスカーレッドをドリフトでピュレットに送る。
僕がスカーレッドをピュレットに送った頃2つの遺跡に変化が起こった。
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