Re:legend

りゅう

231:2つの鍵






エリカの呪いが解けた翌日


この世界ではありえないことから新たな戦いが始まることになる。









ピピピ、ピピピ、ピピピ

「うーん」

寝ていた僕の頭の横で僕のスマートホンが鳴る。
僕は寝ぼけながらスマホを手に取り電話に応じる。

「もしもし?」

…………………

あれ?

電話に出てから僕は何故、この世界で電話が鳴っているのだ?という疑問が頭に浮かんだ。

『質問:もしもしとは、この通信機器での連絡における暗号であるか?』

電話越しに男の声が聞こえてくる。

「あぁ、あってるよ、それよりお前は誰だ?」

僕は今、僕と通話している相手に尋ねる。

『解答:我は機体番号1、ピュレット国王よ、大事な話があって来た。今すぐピュレット王城前に来ていただきたい』

男はそう言い電話を切った。

「大事な話…か…」

僕は着替えてピュレット王城前に向かう。護衛としてエリスとラハドさんが僕について来てくれた。

『お待ちしていたピュレット国王涼宮竜殿、我は機体番号1、機械族の1号機だ』

「機械族?」

「機械族とは、古代の魔法使いが生み出した意思を持つ機械です。戦闘能力、知能どちらもかなり優れていると聞きます。ただ、機械族は全部で11体しかいないとのことです」

ラハドさんが僕に説明してくれる。ラハドさんの説明を聞き、その場にいた機械族の数を数えると全部で11体つまり、全ての機械族がこの場にいるということだ。

「なるほど、で、機械族が僕になんの用だ?」

『解答:我らが管理していた氷の鍵を奪われた。氷の魔女が復活する前に取り戻してほしい』

「はっ?」

僕が突然の発言に驚く。風の魔女ウィルモアだけでも厄介なのにこれ以上魔女が増えるとか、ないない、絶対それだけは阻止しないと。

『追記:達成報酬として、我らが管理している草の鍵と我ら11機の所有権を譲渡しよう』

「なるほど、わかった。で、氷の遺跡の場所はわかってるのか?」

『解答:この大陸の北側に位置する孤島にある』

「わかった。準備をしてすぐに向かおう。君達も来てくれるのか?」

『解答:我ら11機の所有権は今、貴方に譲渡された。主人の命令ならばついていく』

「えーと、出発の前に君達がどれくらい強いか試させてもらっていい?」

『了承』

僕は機械族達を連れて家の庭に向かう。
とりあえず、エリスと戦ってもらうことにした。

『とりあえず私、機体番号11、最終個体が相手になります』

エリスの前に機械番号11、最終個体と名乗る機械族の女の子が立つ。








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