Re:legend

りゅう

219:呪い






僕達が風の遺跡から撤退してから数日後、風の遺跡から1番近くの都市が風の魔女ウィルモアの物になった。

今のところ風の魔女ウィルモアはその都市から出てくる様子はなかった。

僕は同盟国の王達と今後について話し合ったが、とりあえずは風の魔女ウィルモアの様子を伺うことになった。

僕は同盟国の王達との話し合いを終えて家に戻った。

家に帰り僕はすぐにエリカの部屋に向かう。

「入るよ」

僕の言葉に返事はなかった。
僕はエリカの部屋の扉を開き中に入る。

僕が部屋に入ると、エリカのベッドの横でずっと泣いているハルカが目に入った。

風の魔女ウィルモアとの戦いでエリカは呪いをかけられたらしい、その呪いのせいでエリカはずっと目を覚まさない。

「ハルカ…大丈夫…?」

僕は優しくハルカの頭を撫でる。

「…………」

ハルカはずっと泣いたままで返事をしてくれない。

「ハルカ、エリカは僕がなんとかする。だからハルカはエリカのそばにいてあげて欲しい」

僕はハルカにそう言い部屋を出る。

「じゃあ行こうか、フラン、ニコルちゃん」

「「はい」」

僕達は今からピュレットのすぐ側にある洞窟に向かう。
ロンさんがそこにエリカを治すことができるかもしれない者がいると言っていたのでその人物に会いに行く。

「リュウさん、ハルカさんとエリカさん大丈夫でしょうか…やっぱり私とフランさんだけで行った方が…」

「2人は大丈夫だよ、エリカにはハルカがついてるしハルカにはエリカがついてる」

2人はしばらくは大丈夫だと思う。
今のところエリカには特に問題はない、目覚めないこと以外は…だが…

『リュウ様、もう少しで到着します』

グランブルーが僕に言い、高度を落とし始める。

「ここですか?」

グランブルーから降りたニコルちゃんが僕に尋ねる。

「たぶんここであってるはずだよ、とりあえず中に入ってみようか」

「そうですね」

ニコルちゃんがそう言い洞窟に入っていく。
僕とフランもニコルちゃんに続く。

「あっやっと来たねー待ってたよ」

僕達が奥に進んでいると小さな女の子が僕達を出迎えてくれた。







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