Re:legend

りゅう

212:復活の魔女







「リュウさん」
「リュウ」

隠し通路に気づいたエリカとハルカが僕のもとにやってくる。

「まさか、隠し通路があるなんて…中に1人入って行きましたよね?」

「あぁ…」

ハルカの質問に僕は答えた。

「とりあえず残りのウィッチプロフェッサーを倒しましょう」

「そうだな」

ハルカに言われた通り僕は残りのウィッチプロフェッサーを倒そうと動きだす。






次の瞬間





風の遺跡から謎の光が放たれる。

「何、この魔力」

ハルカが少し震えながら言う。

「まさか、もう魔女が…」

エリカが何か言おうとした瞬間、遺跡の入り口から1人の女性が現れる。

銀色のウェーブがかかった長い髪の女性だ。見た感じ年齢は20代くらいだ。まあ、実際は数百歳はあるだろうな…

「我を慕う信徒よ、その場で跪坐くがよい。我は風の魔女ウィルモア、長年の時を経て、今復活した」

復活してしまった風の魔女の言葉を聞き、ウィッチプロフェッサー達はその場に跪坐く。風の魔女の横では遺跡に入っていったウィッチプロフェッサーもいた。

「我が信徒よ、我が復活に力を貸してくれたこと、嬉しく思う。そして、我が復活を邪魔しようとした者達よ、お前らはこの場で死ぬがよい」

風の魔女が僕達にそう言う。
やばい…僕はそう思い、急いでみんなにドリフトを発動させた。

南側、西側、東側で戦っていたみんなもヒューマニア王城前にドリフトで送りつけた。

魔女を見て慌てて戦闘態勢に入り『暴食』の魔法を使っていたエリカと『傲慢』の魔法を発動させたハルカはドリフトで逃すことができなかった。

「風の裁きを受けよ」

風の魔女ウィルモアが軽く腕を振る。
次の瞬間僕達を突風が襲う。みんなをドリフトで逃していた僕は魔女の攻撃を真正面から受けた、なんとかハルカとエリカ以外は脱出させられたが攻撃が当たった僕は吹っ飛ばされた。

「リュウさん…」
「リュウ…」

吹っ飛ばされた僕を見て2人が叫ぶ。

「腕振っただけでこの威力なの…これ以上は『暴食』じゃ食い切れない…」

「『傲慢』でもこれ以上は耐えられないかも…」

ハルカとエリカは互いに現状を報告する。

「とりあえず、2人は逃げるんだ…」

僕は2人に再びドリフトを発動させようとする。

「嫌です…」
「私も嫌…」

2人がドリフトを魔法で弾く。

「リュウさん、そんな状態じゃまともに戦えませんよね…」

ハルカが僕を見て言う。たしかに僕は戦えるような状態ではなかった…先程の攻撃をくらい立っているのが精一杯の状態だった….

「そんな状態のあんた残していけるわけないじゃない、あいつは私達が倒す。あんたは大人しくそこで見てな」

エリカが僕に言う。

エリカとハルカが僕の前に立ち、風の魔女と対峙する。







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