Re:legend

りゅう

201:氷の魔女






『リュウ様、恐らくあの者が今使っている力はかつて氷の魔女と呼ばれた者の力でしょう』

「氷の魔女?」

グランブルーから聞き慣れない言葉が飛び出した。

『氷の魔女とは数百年前にこの世界の大陸1つまるごと氷漬けにした者です。私も戦ったことがありますが逃げるので精一杯でした。氷の魔女は炎の魔女と呼ばれる者がなんとか倒すことができましたが…まさかその力と再会することになるとは…』

おいおい、グランブルーでさえ逃げるので精一杯って相当やばいな…

「グランブルー、ぶっちゃけ勝てると思う?」

『わかりません。私が戦ったのは数百年前でまだそこまで強くない時期だったので性格な実力はよくわかりませんでしたし…』

「そうか…」

少しホッとした。たしかに数百年前だとグランブルーはまだ生まれて間もないくらいだろう。そりゃ逃げるので精一杯になってもおかしくない。

「とりあえずやってみるか…みんなは下がっててくれ」

『わかりました』

そういいグランブルー達は少し後退した。

「本当に返す気はないんだな?」

「えぇ」

「なら容赦しない」

僕は剣を構え『剣鬼』の魔法を発動させる。

「フローズンクリスタル」

女性が魔法を発動させると巨大な氷の柱が数本現れ、僕目掛けて飛んでくる。
僕はそれを剣で切り刻む僕が氷の柱を全て切り刻んだのを見て敵は少し驚いていたがすぐに別の魔法を発動させる。

「エターナルフリーズ」

女性の魔法により僕の足が凍りつき、地面から離れなくなってしまう。

「これで終わり…アイスバーグ」

僕の頭上に山のような氷が現れ僕の上から落下してくる。
僕は避けようとするが足を凍らされていて身動きが取れない。

「リターン:10」

僕は『過去』の魔法で僕の足が凍らされたのをなかったことにする。

「ここで『傲慢』を使うのはまずいか…」

『傲慢』の魔法を使えばあの氷を跳ね返すことができるがいくら人気のない岩場だからといって跳ね返すわけにもいかない、もし人がいたりしたら大変だからな…

「そうだ!」

僕は『強欲の書』を取り出し白紙のページを開く。
氷が『強欲の書』に触れた瞬間、『強欲の書』が氷を吸収する。

「今、何をしたの?」

「さあね…テレポート」

僕は女性の後ろに移動し、『雷神』の魔法を発動させる。
僕が女性に触れて電気を少し流し込むと女性は気絶して倒れてしまった。








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