Re:legend

りゅう

189:水のドラゴン







「リュウ様、大変です」

僕がリビングでのんびりしていると家にロンさんが訪れて来た。

「何かあったんですか?」

僕はユリちゃんが持って来てくれたお茶を飲みながらロンさんに用件を尋ねる。

「先日リュウ様達が奪還したラビ村の近くにブルードラゴンが住み着いているとのことです。」

「…………つまり僕に討伐して欲しいと?」

「はい」

せっかくの休日だったのに…
作戦が終わったばかりだから少し休ませて欲しかった…

「わかりました…討伐しに行きますよ…」

「ありがとうございます」

「で、ブルードラゴンってどんな魔獣なんですか?」

「水を司るドラゴンと言われております。リュウ様のパートナー魔獣のスカーレッドと同等クラスの魔獣です」

「なるほど…僕のパートナー魔獣にしようかな…」

「それはいいアイデアですな。」

ロンさんが笑いながら応じる。

「じゃあさっそく行ってきます」

「お気をつけて…」

僕はさっそく出かける準備をした。
家に人が全然いなかったので今回はかなり少数で行くことになった。
メンバーは僕、フェアリー、シャルロット、ソラミちゃん、ヒナちゃん、エリスだ。

ユリちゃんも行きたがっていたが流石に家を留守にする訳に行かないのでじゃんけんで負けたユリちゃんはお留守番になった。

「じゃあユリちゃん、行ってくるね」

「はーい、お土産よろしくお願いします」

「遊びに行くんじゃないんだから…」

ユリちゃんが僕に冗談を言い少しからかって来た。

僕はラビ村にドリフトで移動する。





「お待ちしておりました。国王様」

僕がラビ村に到着するとラビ村にいる騎士団小隊の小隊長マックさんが出迎えてくれる。

「状況は?」

「ブルードラゴンは現在ラビ村付近の湖の近くにいるとのことです。ブルードラゴン以外の魔獣はいないとのことです」

「わかった」

湖か…それならフランがいたらかなり助かるんだけどな…

フランは丁度新たな契約精霊のメロウを連れてピュレットの案内をしている。

「じゃあ、さっそくブルードラゴンを倒しに行きましょう!」

初めて魔獣討伐に同行したヒナちゃんはやる気満々だった。

「そうだね…行こうか」

僕達は村の警備をマックさんに任せ、ブルードラゴンを倒しに湖へと向かう。

今回、ブルードラゴンを僕のパートナー魔獣にできればいいが最悪の場合討伐することになるだろう。

スカーレッドと同格の力を持っているみたいなので是非仲間にしたい。

僕はそう思いながらブルードラゴン討伐に向かう。









コメント

コメントを書く

「ファンタジー」の人気作品

書籍化作品