Re:legend

りゅう

187:救出






エリカが『色欲』と話す少し前…

僕達はエルフラウの王城の前にいた。

「止まれ!何者だ?」

王城の目の前に着くとエルフラウの兵士が馬車を止めるように言う。

「僕はピュレット国王、涼宮竜だ。エルフラウ女王陛下ファルファ殿に用があってきた。女王陛下に取り次いでいただきたい。」

「少しお待ちください」

エルフラウの兵士がそういい城に入っていく。
とりあえず馬車を邪魔にならない所に止めて僕達は馬車から降りる。

「女王陛下が今すぐお会いになるとのことですのでどうぞ中へ」

「はい、ありがとうございます。コリンさんとシャルロットは馬車で待機していてください」

「「了解しました」」

2人はそういいその場に残る。

「では、中に」

僕達は兵士に案内され、王城の中に入る。

「中で女王陛下がお待ちです。人払いは済ませてあるとのことです」

「わかりました。みんなはここで待っててくれ」

僕の言葉を聞き全員が頷く。

「お待ちしておりましたリュウ様」

僕が部屋に入るとファルファさんが出迎えてくれた。

「急にお邪魔してすみません。ちょっと大事な話がありまして」

「とりあえず座ってください」

ファルファさんがそういいソファに座る。僕もソファに座らせてもらう。

「単刀直入に伺います。ハルカがこのエルフラウにいることをご存知ですか?」

「ハルカ様が?ピュレットにいるのではないのですか?」

恐らく嘘はついていないだろう。
僕はファルファさんに事情を話す。

「なるほど…とりあえずハルカ様がいるという詳しい位置を教えてもらえますか?」

僕はエルを部屋の中に呼び出し詳しい場所を聞く。

「ハルカさんの反応はこの王城の地下にあります」

「なんですって?」

ファルファさんが驚きの声を上げる。

「とりあえず地下に案内してもらっていいですか?できればファルファさん1人で案内していただけると助かるのですが…」

「わかりました。ついてきてください」

僕達はファルファさんの案内に従い地下にむかう。

「この先にハルカさんはいます。」

「え?でもこの先は…」

フランが行き止まりを指差しながら言う。

「みんな、少し離れて、ファルファさん壊してもいいですか?」

「えぇ…大丈夫ですけど…」

「じゃあ、遠慮なく      ブースト」

僕は魔法で強化された拳で壁を破壊する。

「隠し通路…」

ファルファさんが現れた道に驚く。

「じゃあ、先に進みましょう。エル、ハルカ以外の反応は?」

「ありません。ハルカさんしかいないはずです」

「一応警戒はしといてください」

僕はそういいながら先に進む、みんなも僕についてくる。





「ハルカ…」

隠し通路を抜けた先の牢屋でハルカは捕らえられていた。

僕は牢屋の扉をこじ開け、中に入る。

「ハルカ…大丈夫か?」

「リュウさん、助けに来てくれたんですか?」

「うん」

とりあえずハルカを壁に固定していた鎖を外しハルカを解放する。

「怪我とかしてない?」

「はい、大丈夫です」

僕の問いにハルカが答える。

「ハルカ様、解放されたばかりですみませんが、誰があなたをここに閉じ込めたのか伺ってもよろしいですか?」

「私をここに閉じ込めたのはエルフラウ騎士団団長ファルピッテさんです。ファルファさんと別れた後、魔族と戦ってる途中ファルピッテさんと1人の人間に私は襲われ気絶してしまいました。気づいたらここに…」

「ファルピッテが…」

「ファルファさん、ファルピッテは今どこに?」

「たぶん騎士団の訓練所にいると思います」

「では、今すぐファルピッテのもとに行きましょう」

「そうですね」

僕達は急いでファルピッテのもとにむかう。







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