Re:legend

りゅう

169:大精霊の力






僕は『過去』と『未来』と対峙していた。

「魔力的にあと数回が限界」

『過去』が小声で呟く。

「とりあえずあの魔法をためすか」

僕はそういいながら敵と距離を取る。

「我が望むは」

「鎖に触れないように気をつけて」

僕が鎖を出そうとした瞬間に『未来』が『過去』に言う。
『未来』の魔法は未来予知のようなものだろう…

「封印の鎖…『憤怒』よ悪を封印せよ」

僕の魔導書から鎖が飛び出し『過去』と『未来』目掛けて突き進む。
『未来』は常に鎖の軌道を先読みし、全ての攻撃を躱しながら『過去』のサポートもしていた。

「まずは『過去』から片付けたいんだけどな…」

あーめんどくさい。
このコンビ手強すぎこんなの勝てるか!

「我が望むは加速の鎖…『憤怒』よ我が速度を上げたまえ」

僕は加速の鎖を自身に打ち込み速度をあげる。

「アクセル   ブースト」

僕が今出せる最高速度で『過去』を戦闘不能にする。
そのまま『未来』も戦闘不能にした。
気絶した2人の魔導書を奪い遠慮なくコピーさせてもらい封印の鎖で2人を封印する。

その後スカーレッドの火の玉でラッド村の魔族を殲滅した。



作戦開始より約1時間ラッド村奪還完了






水中でフランが槍を構える。

「フランさんは下がってください。私が倒しやすいようにしますから」

「え?」

とりあえずメロウに言われた通り一歩下がる。

「アクアプリズン」

メロウが詠唱すると魔族の周りの水が魔族ごと一斉に浮かび上がる。

「今ですあそこ目掛けて魔法を打ち込みます。フランさんも私と詠唱を!」

「「大精霊メロウの名の下に水よ意思を持て、顕現せよアクアシーサーサーペント」」

フランとメロウが詠唱すると湖の水が化け物のような形になり魔族達を滅ぼす。

これでビワ村の魔族も全滅した。



作戦開始より約4時間ビワ村奪還完了





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