Re:legend

りゅう

149:その後そして移住

ヨーゼフが倒れた後…

僕達は残りの魔族を全て討伐した。
アミちゃんがかなり頑張ってたくさんの魔族を立方体に封印し、生け捕りにしていた。
僕はアミちゃんから立方体を受け取りバンクカードの中にしまった。

「とりあえず魔族は倒したけどこの地下街にいるのは危険だよな…」

「そうですよね…」

僕の言葉を聞きアミちゃんが少し悲しそうな顔をして下を向く。

「とりあえずこの地下街で一番偉い人に合わせてくれないかな?」

「えーと…父がこの地下街の長だったので今は長がいない状態なんです…」

アミちゃんが泣きながら答える。
僕はアミちゃんの涙を拭いてやり地下街の人達を集める。

「えーとみなさん初めまして、僕はピュレット国王の涼宮竜と申します。ここに攻めてきた魔族は全て倒しました。ですがここは既に安全ではなくなってます。」

ここに攻めてきた魔族が全滅したと知ったら魔族は再び軍を送ってくるだろう。そうなるとを考えるとここに住むことはお勧めできない。

「ここに残るかどうかはみなさんの自由ですがここから離れたいという人はピュレットで受け入れます。ある程度なら支援金と仕事も用意できますしみなさんの安全は保証します。」

僕の言葉を聞いた人達が少し話し出す。今回の魔族襲撃でたくさんの人が亡くなり、今生き残った人達は100人くらいだ。ほとんどの人が家族を失い悲しい思いをしているだろうがこの地下街から離れるなら早い方がいい。いつ魔族が攻めてくるかわからないし…

結果全ての人がピュレットに来ることになった。
とりあえずみんなで亡くなった人達を埋葬し、ピュレットに行く準備をする。



「おばあちゃん、お母さん、お父さん、行ってくるね…あの世でも元気にね」

アミちゃんが両親とおばあちゃんのお墓の前で泣きながら言う。横ではヒースクリフも泣いていた。

みんなが家族や友人の墓に別れを告げたのを確認し僕はドリフトを発動させる。
とりあえずみんなには王城の大広間で生活してもらう。

アミちゃんはうちで働きたいと言ってきたので受け入れた。
ヒースクリフもうちに来ることになった。ヒースクリフが強くなりたいと言っていたのでエリスとエリカが鍛えてやると言ったら迷わずうちに来ると決めた。
一応エリスと同じ僕の護衛ということにした。

これから毎日地獄の特訓が始まるとは知らずに呑気に妹と話している。
後ろではエリカとエリスがどう鍛えるか2人で考えていた。そこにお茶を持ってきたヒナちゃんが少し引きつった笑みを浮かべていた…

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