145:戦況そして再開

「フランさん急ぎましょう」

「はい。」

アミちゃんとフランが急いでアミちゃんのお兄さんを探しにむかう。



魔族達がハルカ目掛けて魔法を放つ。

『傲慢』の魔法をハルカが発動させると魔族が放った魔法は全て反射された。
反射された魔法により魔族が次々と倒れていく。

「あなたたちなんかじゃ相手になりませんよ」

ハルカがそういい魔族達を挑発する。
挑発されイラついた魔族達が魔法がダメなら拳でと襲いかかるがハルカに当たる直前で攻撃が見えない壁のような物にあたり攻撃が全て自身に返ってくる。自身の攻撃に耐えきれない魔族が次々と倒れていく。



「エリカ様かなりお強いんですね」

魔族を次々と倒していたエリカの横に騎士団副団長のガランさんが現れる。

「何か用？」

「いえいえ、そうだどっちが多く魔族を仕留められるか競争しませんか」

「面白そうね、いいわよ。負けた方が明日の昼食奢りでどお？」

「わかりました。ではいきましょうか…獣化…よーい、スタート」

獣化したガランさんの掛け声で2人は次々と魔族を仕留めていく。

ガランさんには避難所探しを命じたんだけどな…



「結界」

「イナズマ！」

エリスが結界でたくさんの魔族を囲む。
ユリちゃんがイナズマの雷をレイピアに纏わせる。

「サンダーブラスト」

ユリちゃんがレイピアから雷を連射する。
イナズマは魔族の頭上に飛び上から雷を落とす。
結界により魔族に逃げ場はなく魔族は次々と倒れていった。

辺りの魔族を全滅させるとユリちゃんとイナズマは避難所を探しにいく。
エリスは次の獲物を探しにむかう。



ソラミちゃんは自身の血で血の剣を作り出す。
血の剣を地面にぶっ刺し地面から血の棘を大量に出して迫る魔族を串刺しにする。

残った魔族は血の剣の先端から血の弾丸を発射し次々と仕留める。


「兄さん…何処にいるの？」

アミちゃんとフランはアミちゃんのお兄さんを探していた。

「アミちゃんはお兄さんを探しなさい。ポチャお願い」

フランが契約精霊のポチャを呼び出し迫る魔族の前に立つ。

「フランさんお願いします」

アミちゃんはそういいその場を去る。





「兄さん！」

「アミか？」

兄を見つけたアミちゃんがお兄さん目掛けて走りだす。

「アミ！くるな！」

「え？」

兄がアミちゃんを止める。

「くそっアミ…今すぐ逃げろ」

兄の目の前にいた魔族達の中から数人がアミちゃんのほうにむかう。

アミちゃんは『憤怒の書』を開いた…