Re:legend

りゅう

140:先へ

「インビジブル」

僕は階段を下る途中にみんなに魔法を発動させた。これでみんなの姿は見えなくなった。
ちなみに僕にはインビジブルを発動させていない僕までインビジブルを使うとみんながバラバラになってしまう可能性があったからだ。

「みんな僕について来て、はぐれないようにね」

僕の言葉を聞き周りにいるはずのみんなが返事をする。その返事を聞き僕は階段を下る。

「明かりが見えますね」

恐らくハルカの発言だろう。たしかに明かりが見える。

「何もありませんね」

僕達が階段の一番下に到着するとそこにはただの空洞があるだけだった。

「とりあえず空洞の先に進もうか…もしかしたら何かあるかもしれないし」

「そうですね。行きましょうリュウさん先導お願いします。」

ハルカの言葉を聞き僕は歩き始める。

「リュウさんリュウさん、フェアリーです」

僕が歩き始めたらフェアリーから連絡があった。

「どうした?」

「スカーレッドが魔族全員消し炭にしちゃいましたけどこの後私達どうすればいいですかね?」

消し炭って…まあたぶんブレスで燃やしたんだろうな…

「わかった。今からそっちに迎えに行くから」

「了解です」

フェアリーが短く答える。みんなにフェアリーとスカーレッドを迎えに行くと説明し僕は岩の前に戻る。
フェアリーとスカーレッドにドリフトを発動させみんなの元に戻る。

みんなと合流してフェアリーとスカーレッドにもインビジブルを発動させようとしたがスカーレッドを見えなくしてしまうと誰か踏まれたりしそうなのでやめておいた。

スカーレッドをそのまま連れて行くことになったのでみんなのインビジブルを解除した。

「じゃあ先に進もうか」

僕の言葉にみんなが頷く。







「あれは何だ?」

しばらく歩いた先に何かの神殿のようなものがあった。

「この石碑…リュウさんと出会った場所にあった石碑に似てます」

ハルカの言葉を聞き僕とエリカは石碑を確認する。たしかに似ている。

「似てるわね」

エリカが石碑を見て呟く。

「たしかにな…」

「もしかしてここにも大罪の書があるのでしょうか?」

僕もハルカと同じことを考えていた。

「わからないけど調べてみよう」

僕達は神殿を調べることにする。

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