Re:legend

りゅう

126:これからそして誓い

「ピュレット国王様この度はこのザーナ村を救っていただきまことにありがとうございます」

ザーナ村の村長は僕達に頭を下げた。
ザーナ村の村長は今回一緒に戦ったユリウスさんとエリスさんのお父さんだ。2人とも年齢は僕と同じ高校生くらいなのでだいたい40歳くらいだろう。

「とりあえず頭を上げてください」

僕の言葉を聞き村長さんは顔を上げる。
村長さんの後ろにはユリウスさんとエリスさんが控えていた。

「それで今後のことなのですが、ザーナ村をピュレットの領土にしていただきたいのです。」

「なるほどたしかにそうした方がいいでしょうなただピュレットの領土にするなら騎士団を数名配置したいのですが」

ザーナ村の村長さんの言葉にロンさんが答える。

「構いませんこちらとしても是非お願いしたいです。」

「じゃあ王城との連絡手段も用意した方がいいですなリュウ様お願いできますか?」

「あっはい」

急に話を振られてつい間の抜けた返事になってしまった。
僕はその場で召喚陣を書き適当な精霊…精霊といっても準精霊だが…
僕が精霊を召喚すると小さな黄色のクラゲのような精霊がでてきた。

「君には今日から村長さんとともにいて欲しい、もし村長さんが僕に連絡して欲しいと言ったら念話を送って欲しいんだけど」

僕の言葉を聞き精霊は村長さんの横へ移動する。

「村長さん、その子に名前をつけて上げてください」

「そうですな、じゃあノアでどうでしょう」

村長さんの言葉を聞きノアは村長さんの周りを飛び回る。どうやら気に入ったようだ。

僕達は数日間ザーナ村でザーナ村の復興作業を手伝っていた。

数日後…



僕達はザーナ村を後にすることにした。

「本当にありがとうございました。これからもよろしくお願いいたします。」

村長さんが僕達に頭を下げる。横にはノアもいた。

「では、これで失礼させていただきます。」

僕はザーナ村に住むことになった騎士団団員以外にドリフトを発動させようとする。

「あの…ちょっと待ってください」

僕達が王城に帰ろうとするとエリスさんが顔を赤くしながら僕達をとめる。

「どうかしましたか?」

「あの…もしよろしかったら…私をリュウ様の護衛として雇ってください。私、リュウ様を守る盾になりたいんです。」

僕の問いにエリスさんが答える。

「いいんじゃないですか、エリスさんにはリュウさんの護衛として家に来ていただけば」

ハルカが僕に言う。僕としては特に問題なかったのでエリスさんも連れて行くことにした。

村長さんも反対しなかったのでエリスさんはその場で村長さん達に別れを告げた。
ちなみにユリウスさんはザーナ村にいる騎士団の隊長になってもらった。

「じゃあこれで失礼します」

僕の言葉を聞きザーナ村の人達が頭を下げる。僕はドリフトを発動させみんなとともに王城に戻る。もちろんエリスさんも一緒だ。

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