Re:legend

りゅう

110:模擬戦

「それではこれよりヒューマニア国王対ピュレット国王の模擬戦を開始します‼︎」

何故こうなった…
僕はヒューマニア国王との模擬戦は認めたが…
観客がこんなにいるなんて聞いてない‼︎
どうやらプラチナランクの冒険家の戦いを見てみたくヒューマニア騎士団の団員達が集まってしまったらしい。
もうやりたくないな…僕あんまり目立ちたくないんだよ…

「それでは模擬戦開始‼︎」

僕の心の意見は無視し審判が旗を振る。
この模擬戦では使用する武器はゴム製の物なので当たっても怪我はしない。どちらかが気絶するか参ったというまで試合は終わらない。

「では、いくぞ‼︎」

そういいヒューマニア国王が僕にせまる。

僕は『傲慢』の魔法を使い僕の半径1メートルの場所に円状の見えない壁をつくる。
ヒューマニア国王の攻撃が壁に当たるとヒューマニア国王が吹き飛ぶ。

「今何をした?」

「えーと簡単に言うと僕の魔法でヒューマニア国王の攻撃をヒューマニア国王に反射しました。」

「なっ」

僕の言葉を聞きヒューマニア国王が驚いているようだった。

「ならばこれで…」
「あっ魔法も反射できるんでやめた方がいいですよ。」

……………………………………………………………………………………………………………………………

僕の言葉を聞きヒューマニア国王や観客の声が消える。数秒後、全員が『反則だ‼︎』と口を揃えて言った。

「えーとリュウ様模擬戦にならないので『大罪』シリーズの魔法は使わないように‼︎」

審判から指摘が入る。ちなみに審判はピュレット騎士団団長のシーラさんが引き受けてくれた。
僕は審判の意見に従い『大罪』の魔法は使わないことにした。
ヒューマニア国王が僕目掛けて走りだす。

「テレポート  アクセル    ブースト」

僕はテレポートでヒューマニア国王の後ろに回り込みポワンからコピーしたブーストとアクセルを使う。
アクセルで助走をつけ、ブーストでパワーをあげてヒューマニア国王をゴム剣でぶん殴る。
まるでバットに当たったボールのようにヒューマニア国王が吹っ飛んだ。
やべっやり過ぎた…

「テレポート」

僕はテレポートを使いヒューマニア国王をキャッチする。ヒューマニア国王は気絶していた….

「勝者ピュレット国王リュウ様!」

そういい審判が旗を振る。
次はエリカとヒューマニア騎士団副団長のディーンさんが戦うらしい。
ちなみにその次はソラミちゃんとヒューマニア団長が戦う。

次のエリカとディーンさんの戦いが始まった。
エリカとディーンさんはゴム製のガントレッドを装備している。武闘家対決だ。

エリカとディーンさんが真正面から殴り合う。
なんか殴り合いしながら笑ってるよこの2人…怖い…

拳での腕は互角のようだ。2人が距離をとりディーンさんが魔法を放つ。それをエリカが待ってました‼︎とでも言うかのような顔をして『暴食』の魔法で喰い尽くす。そしてディーンさんの魔法の魔力を自分の身体能力強化に使いパワーとスピードをあげる。

普段の数倍のスピードでディーンさんの目の前に迫りガントレッドで思いっきり吹っ飛ばす。ディーンさんは壁に当たり気絶していた。

「勝者エリカ‼︎」

そういい審判が旗を振る。

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