Re:legend

りゅう

100:『傲慢』の証

ハルカが謎の光に包まれる。




『そなた最強なる力を望むか…』



ハルカが光の中で謎の声を聞く。
「もしかしてこれがエリカの言っていた…」

『そなたの力が望むなら我が力を与えてもよい』

「本当ですか?是非お願いします」

『ただし、一つだけ条件がある』

「条件?」

『傲慢であれ、誰よりも自身が強いという自信と誇り、強さを持て』

「自信、誇り、強さ…」

『そうだ。それを手にした時傲慢なる器として認められるだろう。もし傲慢になる覚悟があるというのなら我を手にせよ。我が力を与えよう』

ハルカは頷き声の主である物を手にする。

『そなたは傲慢に選ばれた。我が力は好きに使うがよい。我が力を正しき事に使うことを願おう』

そういい声は消えた。直後ハルカを包んでいた光も消えていく。

「ハルカさん今何が…」

フランが何が起きたのかわからないような顔をしていたがハルカが手に持つ物を見て納得する。

「ハルカさんも魔道書に選ばれたんですね」
「はい。ソラミちゃん、フランさん、エルさんみんなさがってください『色欲』は『傲慢』の私が倒します。」

「あら〜お姉さん『傲慢』に選ばれたんだ〜すごいね〜じゃあ死んで〜」

そういいシャルロットが剣を飛ばす。

「その程度の攻撃私には当たりません」

ハルカに剣が直撃すると思ったが、ハルカから1メートルほど離れた場所で剣が全て弾き飛ばされた。

「今何をした」

ポワンがいつもの余裕そうな喋り方ではなくかなり本気のような喋り方になる。

「何をしたって…『傲慢』の魔法を使っただけですが…」

「ふざけるなよ。お前ごときに『色欲』である私が負けるはずねえよ」

そういいポワンが大剣に乗り宙へ移動する。

「くらいやがれ、流星剣」

ポワンが魔法で強化した剣を上空から流星のように放つ。

「フランさん、ソラミちゃん、エルさん私の近くにきてください」

ハルカの指示に従いみんながハルカの近くに集まる。

ポワンの剣が直撃すると思われたがハルカから1メートルほど離れた場所で剣が跳ね返りポワンの方に飛んでいく。
ポワンがギリギリ避けて、何が起きたのかわからないような顔をして慌てて逃げ出した。

「逃す…わけ…ない…」

ハルカの横からソラミちゃんが飛び出す。

「インビジブル」

ポワンが魔法を発動させて消える。

「また…逃げられた…か…」

ソラミちゃんが舌打ちをする。直後ハルカが急に倒れる。

「大丈夫ですか?」
「たぶん魔力の使いすぎね。まあ死ぬことはないわ」

フランが心配している横からエルがハルカを見て言った。

数分後僕がみんなを迎えにきて家に帰った。

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