Re:legend

りゅう

90:『暴食』の誕生

僕が『吸人』の魔法をコピーした頃…


3階の戦いもかなりの熱戦を繰り広げていた。 


「数が多すぎるっての」

エリカがガントレットを装備して敵の兵士達を次々に殴る。

「あーもう‼︎キリがない‼︎」

イラつきながらも手を動かし続ける。

「数が多すぎますね」
「ちょっとまずいです…」

エリカの周りにハルカとフランが寄ってくる。

「ちょっとなんでこっち来てんのよ‼︎囲まれたじゃない」

「「魔力が尽きたからに決まってるでしょ‼︎」」

エリカが何故こっちに来たかを2人に尋ねると2人とも同じ回答をした。

「つまり2人とももうまともに戦えないから私の方に来たってこと?」

「「YES‼︎」」

「YES‼︎じゃねーよ」

「まあ魔法が使えなくても少しは戦えるから頑張りますけど」

フランがそういいながら槍を構える。
直後エリカ達を囲んだ兵士達が一斉に魔法を放
つ。もうダメだと3人が思った瞬間エリカから謎の光が放たれ魔法を全て消してしまう。

「エリカ今何をしたの?」

何が起こったのかわからなかったハルカがエリカに問うがエリカ本人も何が起こったのかわかっていないようだった。

直後再びエリカを光が包む。





『そなたがここにくるのを待っていた』

光の中でエリカは謎の声を聞く。

「誰?」

『私は貴殿に仕える物はるか昔より貴殿が来るのをこの王城の地下で待っていた』

「私が…くるのを?」

『私を掴みなさい。あなたに新たな力を与えます。我が力を正しきことに使うことを祈っております。』



謎の声は消えた。


おそらくその声の主と思われる物がエリカの目の前に現れる。エリカがそれを掴むとエリカを包んでいた光が消えた。

「エリカ今何が…それは…」

「これは『暴食の書』大罪シリーズの魔道書だよ。私に力をくれたの。長い間この地下で私を待ってくれてたの。」

エリカが『暴食の書』を自身のバックにしまう。
再び兵士達が魔法を放つ。

エリカが『暴食』の魔法を発動させる。そしてエリカが兵士達が放った魔法を全て受ける。エリカは全くの無傷だった。

「次は私が攻撃させてもらうよ」

エリカがそういい床を蹴る。すると普段の数倍速い速度でエリカが動き回る。そして次から次へと兵士達を吹っ飛ばす。数秒後には全ての兵士が倒れていた。

「ありがとう『暴食の書』…私に力をくれて…」

3階の戦いが終わった。

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