60:新居そして出会い

目の前にそびえ立つ豪邸に僕達は身ぶるいした。

「大きすぎだろ…」

「掃除とか大変そうですね…」

あまりの大きさに驚く僕にハルカが冗談を言う…いや、冗談になってませんよ…この屋敷を掃除しようとしたらルンバが100台は欲しい…『怠惰の書』の魔法でルンバ作れないかな…まあ無理だが…

「とりあえず中に入ろ〜」

そういいフェアリーが入り口の門を開ける。入り口から家まで結構な距離がある。50メートルほど歩きようやく玄関に到着する。

玄関を開けて家の中に入りリビングにむかう。リビングが学校のプールくらいの大きさだ…空き部屋は1階2階3階合わせて20くらいある。

「私の部屋ここにする。」

エリカがリビングから1番近い部屋を指差す。ハルカはエリカの隣の部屋に決めその隣にフラン1部屋空けて僕の部屋に決まった。僕の部屋の横に小さな小部屋があったのでそこをフェアリーの部屋にした。

「とりあえずみんなの荷物をだすから今日は自分の部屋作りをしよう」

そういい僕はバンクカードからみんなの荷物を取り出す。


数時間後

僕が自分の部屋の整理を終えてリビングで寝転がっているとハルカがリビングにやってきた。

「リュウさんもう部屋の整理は終わったんですか？」

「うんとりあえず終わったよ…」

「明日はリビングの家具を買いに行きませんとね…」

そういいハルカは何もないリビングを見渡す。

「そうだね…あとフェアリーの部屋の家具も買いに行かないと…」

僕の言葉を聞きフェアリーが嬉しそうに飛び回る。さて…あとは…

「あっリュウさん丁度いいところに…」

僕が考え事をしているとフランが部屋に入ってくる。

「リュウさんが言っていたこの家の掃除をしてくれたり私達がいないときの留守番をしてくれそうな人に心当たりがあります…」

「本当か？」

フランの言葉に僕が食いつく。ぶっちゃけ僕達も仕事があるのでこの家を全て掃除するだけの時間がないなので掃除をしてくれる人を雇おうとしていたのだ…

「はい、私がリュウさん達と出会う前に出会った人なんですけど…」

「何か問題でもあるの…？」

「えっと…実はその子ダンピールなんです。」

「ダンピール？」

「ダンピールっていうのは人間と吸血鬼のハーフってことです。ダンピールの彼女には特有の能力があり魔法が使えませんあと彼女は自分より弱い人のいうことは聞かないタイプなのでリュウさんには彼女を倒してもらわないといけません…」

何そのめんどくさい奴…