Re:legend

りゅう

63:雇用NG年齢

「え…何が…起こったんですか…」

急に目の前の景色が変わったことにソラミちゃんが驚く。

「リュウさんの魔法で家の前まで移動したの」

フランがソラミちゃんに説明する。

「なんか…めちゃくちゃ…だね…この人本当に人間なの…?」

「僕はちゃんとした人間ですよ‼︎」

ソラミちゃんの中で僕がどんどん人間から遠ざかっているような気がするので僕は人間だときちんと断言しておく。

「なんか騒がしいと思ってきてみたらあんた達だったのね…」

「あっリュウさんおかえりなさい」

「おかえり〜」

玄関のドアを開けてハルカとエリカとフェアリーが出迎えてくれる。

「「ただいま」」

僕とフランが返事をするがソラミちゃんはフランの後ろに隠れてしまう。隠れたソラミちゃんをハルカ達が見つめる。

「もしかしてその子が…」

「はい…ソラミと申します…よろしくお願いします…」

ハルカ達にむかってソラミちゃんがお辞儀する。

「こんな可愛い子に1人でお留守番させても大丈夫かな〜」

フェアリーがソラミちゃんを見て心配そうな顔をする。

「大丈夫ですよソラミちゃんはかなり強いですしこうみえて年齢は5…グフッ」

フランが何か言いかけた瞬間ソラミちゃんがフランを殴りつけ気絶させる…それを見たフェアリーは青ざめてその場から立ち去ろうとする。どうやら彼女の前では年齢の話はNGらしい。

「人の年を…勝手にバラそうとするから…こうなる…」

ソラミちゃんの発言を聞きハルカとエリカが引きつった笑みを浮かべる。

とりあえず気絶したフランを抱えながらリビングにむかう。

リビングに入るときちんと家具が揃えられていてちゃんとしたリビングになっていたとりあえずソファの上にフランを寝かせる。

ハルカが持ってきてくれたお茶を飲みながら僕達は今後の話をすることにする。

「とりあえず他の人が見つかるまではソラミちゃんだけになっちゃうけど大丈夫そう」

「問題ない…だけど…なるべくはやく他の人も探してきて…」

「了解」

僕が当分の間1人で大丈夫か聞くがしばらくは1人でも大丈夫らしい。まあ1人の間は僕達のうち誰か1人は手伝うようにはするけど…まああれだけ広い館を1人で手入れしていたようだし大丈夫か…

その後しばらくはソラミちゃんといろいろな話をするが明日はソラミちゃんの服を買いに行くことになったらしい。もちろん僕も付いて来いとのことだ。

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