現代知識で異世界無双したかったよ……

リン

勝利と歪み

半壊したロキの城の前

「奴らだ!生殺与奪ソウルリーパーが来たぞ!迎え撃て!」

防衛の兵力が少ないって聞いてたんだけど……

「どう見ても1000人くらいは居るんだけど?」

「戦争で3万人はやってんだろ?だったら30分の1だ。余裕じゃねぇか」

なに言っちゃってんだよこいつ

「俺は城の奥でふんぞり返ってるであろう司祭を仕留めてくる。あんたはここで全兵力を抑えておいてくれ」

「本当に1人で戦うのは久しぶりだな……まぁ、別にあいつらを倒してしまってもいいのだろう?」

言ってみたかったセリフ言えた!

「倒せんならいいぜ。ここが勝負の分かれ目だ。互いに完璧に仕事をこなすぞ」

「おう!」

……
………
…………

「うぉぉおお!」

剣を持った若い兵士が突っ込んでくる。動きも簡単に見切れるし、強くないな

とはいえ、1vs1000は準備と援護なしでは勝ち目が薄い。1人1人は弱くても数で押される

という訳で一気に数を減らしてやろう

「ボルテクストルネード!」

俺の作り出した雷雨を伴う暴風に兵士達は感電し、吹き飛び、災禍を味わう

「まだまだ!ボルケーノタワー!」

炎と風の合成元素魔法。煉獄の炎柱が地面から噴き出て、この場はさながら地獄のような光景へと変わる

「だいぶ減ったかな……残った奴は強そうだ」

今の範囲攻撃は雑多な兵士ではまず防げない。魔法耐性が高い者や、魔法の効果を即座に理解する事の出来る頭の切れる奴じゃないと防げない……となると今残ってる20人あまりはそこそこ強いわけだ

「まぁ、ほぼ全滅まで持ってこれたからいいかな」

「貴様ぁ!絶対に許さんぞ!」

残った20人くらいの奥から豪華な鎧をまとった男が出てくる

「許さない?こんな時に城を守るのが兵士じゃないんですか?むしろ城を守るための戦いで死ねたのですから、名誉な事ですよ」

おかしいな……俺はこんな事を言う奴だったか?
 
まぁいい、俺らを害する奴らだ。死んでも構わない

「貴方は私を楽しませてくれますか?」

楽しむ?俺は何を言ってるんだ?

「この聖鎧に身を包んだ俺を倒せると思うなよ!一騎打ちだ。我が名はシュトロム!我が部下達の仇を取る。貴様の首貰い受ける」

シュトロムはそう言うと同時にかなりの速度で剣を構え、俺の元へと突っ込んでくる

他の兵士とは違う。でも、ソナーを使えば動きは見切れる

「そんなぞんざいな攻撃じゃ当たりませんよ」

事実、シュトロムの剣は皮膚に触れるすれすれのところで空ぶっている

「義手の機能を試しますか……シュート!」

左手の掌をシュトロムの胴に当て、義手に魔力を込める

「なっ!」

義手の掌に空いた空洞から圧縮された魔力が放たれ、シュトロムの鎧を何もなかったかのように貫通しシュトロムを絶命へと誘う

「なんだ………貴方もつまらない……」

俺は今…….どんな顔してるんだろうな?

……
………
…………

残っていた兵も一方的な蹂躙とも言えるような形で倒され

そこに立っていたのは勝利に酔う死神だった

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