現代知識で異世界無双したかったよ……
満身創痍
「………手応えがないな。まぁ偽りの神に仕えるような者たちだからな」
男は飄々とした態度で剣を構える
このままじゃまずい……アイザックとアイギーナは倒れちゃったし、クロノスは後ろで傍観したまま……戦って欲しいんだけど、いざ逃げるとなればクロノスの力に頼ることになるから…ここで参戦してもらうのは愚策だよなぁ……
「さて……そろそろ終わりにするか」
男の持つ剣がブレる
速すぎてソナーで感知しても反応しきれない。こいつは未だに魔法がを使ってきてない……魔法使いじゃないのか?
「遅い。遅すぎるぞ死神の使徒!」
「ソウルメルト!」
「ソウルアーマー!」
これを使ってしまったら3分で終わらせるしかない
「ほう……なかなかいい動きになったな。ならば少しは本気を出そうか」
男はなんでもないような態度で速度を増す。もうすでにクレイの速度は超えている。キリナさん……までは行かなくてもそれに匹敵するくらいの速さはあるように感じる
「ほら、その腕頂いたぞ」
背後から声が聞こえたと思えば、男はすでに正面に周っていた
「いっ!……ぁぁあぁ!?」
男の持つ剣には俺の左腕が突き刺さっていた
「次は右腕だな……!?」
突如、男の動きが止まった……まるで時が止まったかのように
「そなた、悪神ロキの使徒で間違い無いのだな?」
クロノスが止めたのか
「貴様らのような下賎な劣等がロキ様の使徒である私にその問いをするとは……恥を知れ」
クロノスは少し考えるような素振りをしてから言う
「ジャンヌ、そなたの使える魔法で最も人を殺すことに特化した物、もしくは威力が高い物を止まってるこやつに放て。停止した生物は構成上、凄まじく死ににくくなる。ゆえに普段ならば今のうちに逃げるのだが、そなたが居るなら試す価値はあるだろう」
……やるだけやろう。殺すだけならソウルバスターだが、発動条件を満たしてない……ソウルスティールは込める魔力で威力が変動するから、全力で打とうとしたら時間がかかる……となればあれだな……まだ、魔物しか使ったことないけど、いつかは人間に使うことを想定して作った魔法だ
「はぁ……はぁ……」
目眩がする……ソウルメルト中に発動しないと……
「死を望まれる人の子よ」
「見目は醜悪」
「中身は希薄」
「業火に焼かれて」
「氷獄に堕とされ」
「なお死ぬ事無く」
「生まれて一度も幸を知らず」
「生まれて一度も命を知らず」
「その者は憎悪を抱えて血を啜る」
「その者は嫌悪を感じて肉を齧る」
「その者は厭悪を悲しみ骨を飲む」
「世界は暗く昏く闇く」
「その者の世界は何より狭かった」
「ソウルプリズン」
周囲が光に包まれた
……
………
…………
「そなた、これは失敗か?」
「いや、成功してるよ」
失敗したと思っても、無理ないだろう。光が収まってからの光景は魔法の発動前となんら変わりがないのだから
「これは……どういう魔法なのだ?」
「魂を閉じ込める魔法……この魔法をくらうと俺が死なない限りは何も出来なくなる。意識はあるだろうけど、会話も出来なければ食事も出来ない。呼吸は無意識の物だから出来るだろうけど……意識しないと出来ないことは何一つ出来なくなる」
「なるほど……凄まじい魔法だな。弱点といえば詠唱の長さくらいかのう」
いや、実際はさっきみたいに相手が止まってないと魔力で出来た魂の檻を固定出来ないから…止まってる相手じゃないと発動すら出来ない……
と言おうとしたが、もう意識を手放していた
男は飄々とした態度で剣を構える
このままじゃまずい……アイザックとアイギーナは倒れちゃったし、クロノスは後ろで傍観したまま……戦って欲しいんだけど、いざ逃げるとなればクロノスの力に頼ることになるから…ここで参戦してもらうのは愚策だよなぁ……
「さて……そろそろ終わりにするか」
男の持つ剣がブレる
速すぎてソナーで感知しても反応しきれない。こいつは未だに魔法がを使ってきてない……魔法使いじゃないのか?
「遅い。遅すぎるぞ死神の使徒!」
「ソウルメルト!」
「ソウルアーマー!」
これを使ってしまったら3分で終わらせるしかない
「ほう……なかなかいい動きになったな。ならば少しは本気を出そうか」
男はなんでもないような態度で速度を増す。もうすでにクレイの速度は超えている。キリナさん……までは行かなくてもそれに匹敵するくらいの速さはあるように感じる
「ほら、その腕頂いたぞ」
背後から声が聞こえたと思えば、男はすでに正面に周っていた
「いっ!……ぁぁあぁ!?」
男の持つ剣には俺の左腕が突き刺さっていた
「次は右腕だな……!?」
突如、男の動きが止まった……まるで時が止まったかのように
「そなた、悪神ロキの使徒で間違い無いのだな?」
クロノスが止めたのか
「貴様らのような下賎な劣等がロキ様の使徒である私にその問いをするとは……恥を知れ」
クロノスは少し考えるような素振りをしてから言う
「ジャンヌ、そなたの使える魔法で最も人を殺すことに特化した物、もしくは威力が高い物を止まってるこやつに放て。停止した生物は構成上、凄まじく死ににくくなる。ゆえに普段ならば今のうちに逃げるのだが、そなたが居るなら試す価値はあるだろう」
……やるだけやろう。殺すだけならソウルバスターだが、発動条件を満たしてない……ソウルスティールは込める魔力で威力が変動するから、全力で打とうとしたら時間がかかる……となればあれだな……まだ、魔物しか使ったことないけど、いつかは人間に使うことを想定して作った魔法だ
「はぁ……はぁ……」
目眩がする……ソウルメルト中に発動しないと……
「死を望まれる人の子よ」
「見目は醜悪」
「中身は希薄」
「業火に焼かれて」
「氷獄に堕とされ」
「なお死ぬ事無く」
「生まれて一度も幸を知らず」
「生まれて一度も命を知らず」
「その者は憎悪を抱えて血を啜る」
「その者は嫌悪を感じて肉を齧る」
「その者は厭悪を悲しみ骨を飲む」
「世界は暗く昏く闇く」
「その者の世界は何より狭かった」
「ソウルプリズン」
周囲が光に包まれた
……
………
…………
「そなた、これは失敗か?」
「いや、成功してるよ」
失敗したと思っても、無理ないだろう。光が収まってからの光景は魔法の発動前となんら変わりがないのだから
「これは……どういう魔法なのだ?」
「魂を閉じ込める魔法……この魔法をくらうと俺が死なない限りは何も出来なくなる。意識はあるだろうけど、会話も出来なければ食事も出来ない。呼吸は無意識の物だから出来るだろうけど……意識しないと出来ないことは何一つ出来なくなる」
「なるほど……凄まじい魔法だな。弱点といえば詠唱の長さくらいかのう」
いや、実際はさっきみたいに相手が止まってないと魔力で出来た魂の檻を固定出来ないから…止まってる相手じゃないと発動すら出来ない……
と言おうとしたが、もう意識を手放していた
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