現代知識で異世界無双したかったよ……

リン

懐かしの再開

今日も今日とて筋トレなんだが……

「この地獄のような訓練もお姉様とご一緒ならば天国同然です」

と腕立てしながら言うメリル

「これもジャンヌ様のような実力者になるためだと考えれば苦になりません」

と腹筋しながら言うローズ

以前ローズに弟子入りを志願された時、メリルのこともあわせてベリアルさんに相談したらベリアルさんのお眼鏡に叶うまでは弟子入りは許可しないという暴論を言い始め、メリルまで巻き添いで訓練させられている。

と言ってもメリルとローズは週に1回のペースだけど

「ここにローズがいるって聞いて来たんだけど♪」

そこにシュッとしたイケメンが訓練場に入ってきた。しかも……見たことある……

「セディン叔父様!?なぜここにいるのですか!?」

……
………
…………

セディン・ファンタジスタ…俺が魔闘会で戦った相手だ。どんな理論か分からない魔法を使ってた記憶がある。

なんかローズの叔父らしい

「で、どうしてここにいるのですか?」

「私にも分からないんだけど、ディラン王国の冒険者ギルドから呼び出されちゃったのよ。私はディラン王国で冒険者登録したからね。他の有名な冒険者もたくさん来てるから大規模な戦いでもあるのかもしれないわ」

ギルドに冒険者が集められてる?どういうことなんだ?

「せっかく来たんだから姪の姿を見ておこうと思って、家に行ったらここに居るって言われて来たらまさかあの時のお嬢さんがいるなんてねぇ」

俺だってまさか再開するとは思わなかったよ

「あの時はどうも……」

このオカマは悪いやつではないけどなんか苦手だ。

「セディン叔父様はジャンヌ様とお知り合いなのですか?」

「前にセイレーンの魔闘会で戦ったのよ」

今思えば初めて人に向かってソウルドレインを使ったな。

「お姉様にボロ負けしてましたね。貴方」

おい!余計なこと言うな!

「えぇ!セディン叔父様を圧倒するなんて、どうやったんですか!?ジャンヌ様!」

ローズの方が食いつくんかい!

「あの時はすごかったわよ♪」

お前も火に油を注ぐな!

「教えてください!ジャンヌ様!」

もう勘弁してくれ……


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