現代知識で異世界無双したかったよ……

リン

裏話。事の始まりと誰かの陰謀

私の名前はクレア・スペルヴィ。未だ若輩者にかかわらず、一国の王を任されています。

国王と言っても私は14歳の子供、たまには休んでいいでしょう。

寝室に隠してあるお茶菓子を食べようと思い、寝室の棚からお菓子を取り出したところで……

「陛下、ここで……す…か?」

ファリテにサボりがバレてしまいました……

「ファリテ…これはちがうの…あの…」

「陛下!何をしてらっしゃるのですか!貴方は魔国セイレーンの誇り高き王なのですよ。執務をサボって菓子を食べようとしているなど、王である自覚が足りませんよ!」

むぅ…確かにサボったのは私だけど、そんな風に言わなくてもいいじゃない!

「陛下、聞いているのですか?早く執務に戻りますよ。ただでさえ執務が滞っているのです」

ファリテが私の手を掴む

「……リテの……」

「何か仰いましたか?」

「ファリテのバカぁ!」

ファリテの手を振り切って、私は窓から飛び出す

……
………
…………

本気で怒ってしまいました!私を捕まえられるものなら捕まえてみなさい!

「我が友よ」
「我が呼びかけに応えよ」
「我の下へ顕現せよ」

獣覚魔法で私の友達を6匹ほど呼ぶ

「みんな!私の姿をコピーして別々の方向に逃げて!」

私の姿の友達がそれぞれ別の方向に走っていく

これでしばらくは時間を稼げるはず…

「陛下がいたぞ!」

まぁ、これだけ兵士がいれば確率1/7を当てる人ももちろん出てきますよね。

「ビーストシフトウルフ!」

今度は私自身を狼に変えて、城の庭を駆ける。

このまま逃げ切ってあげますよ!私の全力を尽くして!

……
………
…………

「全く……クレア様にも困ったもんだよ。念のための器のスペアとしてストックしてるんだから、逃げられちゃ、計画が万全にならなくなっちゃうだろ」

スペアなんて呼んではいるが、まだ完璧な器になれる人物には出会えていない。

いつ出逢えるんだろうな?

クレア様を追いかけながら、俺はそう思った…

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