現代知識で異世界無双したかったよ……
スパイは見つかるのがお約束なところあるよね
メリルとディーノが居た時は驚いたが、どうやら見学に来ただけらしい。
今は俺の担当する魔法理論の授業なので、2人は教室の後ろで静かに佇んでいる。
まぁ、ディーノの幻視で俺以外には見えてないけど……
「……ということです。ここまでで分からないところありますか?」
自慢じゃないが魔法理論についてはそこそこ詳しいつもりだ。弟子時代はエリックさんに毎日叩き込まれたし、オリジナルの魔法である反転弱化を作れるくらいには精通してる。
「はい!」
「はい、ローズちゃん」
ローズは最初こそ苛烈な性格でわがままな子供かと思ったが、相手の実力を知ればとても素直な生徒だ。
「聞くか悩んだのですが…教室の後ろにいる2人はどなたでしょう?」
えっ?見えんの?
……
………
…………
とりあえずその場は秘密裏に授業を視察していたと誤魔化した。
別に「私の家族が見学に来ていた」と言ってもよかったが、なんで俺の家族が姿を隠して見学してるの?ってなるし……
てか本当になんで幻視使ってんの?普通に見ろよ
「ディーノの幻視って案外使えませんね」
「んだと!あの女の子が特殊なだけだろ!それにここに入れたのだって俺のおかげだろ!」
いや、まず幻視を使うなって……見学するって言えば出来るから
「それはあれだよご主人。俺は人型になってるとは言え、一応魔物ってカテゴリーだし隠れた方がいいかなっていう俺なりの配慮だよ」
本当かよ
「まぁ、いいや。私はシェスト君の魔法実技の授業のお手伝いをしてくるから、見学するならちゃんと見学してね」
……
………
…………
「ねぇ、ディーノ?」
「なんだ、メリル」
「お姉様がさっき言っていたシェスト君って誰でしょうね?」
「知らないな。分かることは男ってことだけだな」
「行きますよ!」
「行くぞ!」
私たちはお姉様が向かったであろう訓練場に行くことを決めた。
……
………
…………
「本当にこれ大丈夫だろうな?崩れて生き埋めとかシャレにならないからな」
幻視はディーノがお姉様にも見えないようにすればお姉様にも通用しますが、あの少女がいる限り幻視で隠れながら監視することは不可能でしょう。
ゆえに私が元素魔法で風のドリルを作り、地面を掘り進め地下から音を聞く。もちろん地面が崩れないように強化魔法で補強してあります。
「大丈夫っスよ、ジャンヌさん。俺がリードしますから」
ん?
「あんまり激しいのは…生徒も見てるし」
んん?
「優しめで行くから、安心っスよ」
んんん?
「じゃあ、行くっス」
お姉様が危ない!
「お姉様ぁぁああ!」
地面を吹き飛ばし、お姉様に抱きつく
「メ、メリル!?」
「なんで地面から人が出てくるんスか!?」
「おいメリル!何やってんだ!」
……
………
…………
「お姉様に怒られてしまいました……」
「だから言っただろう、やめておけと」
今は俺の担当する魔法理論の授業なので、2人は教室の後ろで静かに佇んでいる。
まぁ、ディーノの幻視で俺以外には見えてないけど……
「……ということです。ここまでで分からないところありますか?」
自慢じゃないが魔法理論についてはそこそこ詳しいつもりだ。弟子時代はエリックさんに毎日叩き込まれたし、オリジナルの魔法である反転弱化を作れるくらいには精通してる。
「はい!」
「はい、ローズちゃん」
ローズは最初こそ苛烈な性格でわがままな子供かと思ったが、相手の実力を知ればとても素直な生徒だ。
「聞くか悩んだのですが…教室の後ろにいる2人はどなたでしょう?」
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とりあえずその場は秘密裏に授業を視察していたと誤魔化した。
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本当かよ
「まぁ、いいや。私はシェスト君の魔法実技の授業のお手伝いをしてくるから、見学するならちゃんと見学してね」
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「本当にこれ大丈夫だろうな?崩れて生き埋めとかシャレにならないからな」
幻視はディーノがお姉様にも見えないようにすればお姉様にも通用しますが、あの少女がいる限り幻視で隠れながら監視することは不可能でしょう。
ゆえに私が元素魔法で風のドリルを作り、地面を掘り進め地下から音を聞く。もちろん地面が崩れないように強化魔法で補強してあります。
「大丈夫っスよ、ジャンヌさん。俺がリードしますから」
ん?
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んん?
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