ケモミミはやした人の人間部分の耳がどうなってるのか知りたい

なんだよ…これ……

「グァァガァァア！！」

この双頭の骸は叫びながらこちらに向かってくる

やばい、やばい、今までのちっちゃい狼みたいな奴とかグロい猿みたいな雑魚モンスターとは違う！

「ハイパーグラビティ！」

エリックさんが物理魔法の極致、敵にかかる重力を何倍にも跳ね上げる魔法を使う。

エリックさん！なんでそんな戦う気満々なの！？

「こいつから熱を感じないな。明らかに死体、アンデッド系のモンスターだ」

ヘビさんが熱を視覚的に視認する魔法を使う。

ヘビさん！なんでそんなに冷静なの！？

「らぁ〜らら〜♪」

アルカさんが歌い始める。

アルカさん！めっちゃ歌上手いけど今そんな場合じゃない！

「ぐるぅ」

ディーノ！なんで今このタイミングでゴロゴロしちゃうの！？逃げようぜ！


「……終了」
「浄化開始」
「汝、我が歌をその身に宿せ」
「汝、我が歌を天へと轟かせ」
「汝、消えよ」

アルカさんがそう言うと、双頭の骸は光り輝き、光が消えた時には跡形も無くなっていた。

「ふぅ……にしても、案外楽勝でしたね。レジストもされなかったし」

「そうだな、先生の魔法で1歩たりとも動けない状態になってたしな」

「物理的な衝撃や斬撃には強そうじゃったが、魔法には弱かったようじゃな」

この人たち人外すぎるよ。魔力だけの俺とは違う……

「みなさんすごいですね」

「いんや、今のは大して凄くない。見てくれはデカかったが中身が空っぽだ。アンデットってのは総じて浄化に弱いもんだからな」

「ヘビは何もしてないでしょ！」

「俺はあいつがアンデットだって見抜いたぞ」

「あんなの見た目ですぐ分かるでしょ！」

「ぬしらはわしの元を離れても喧嘩が絶えんのう」

さすがだな……ダンジョン探索メンバーに選ばれただけあってこの人たち居ればラスボスとか関係ないわ

「それには同意だなご主人。騒がしい奴らだけど実力はあるな」

だよねー

……
………
…………

えっ？お前誰だよ！？

目の前に白銀に輝く髪をしたケモミミはやした少年がいた。

「誰って、ディーノに決まってんだろ。ご主人」

ほぁぁぁあ！？