僕と彼女たちのありきたりなようで、ありきたりではない日常。

きりんのつばさ

湊明日香編 デートですね

そしてあーちゃんとのデート当日。

僕は待ち合わせ場所にいた。
流石に20分前に来ればまだいないだろうと思い
来たが案の定、まだあーちゃんはいなかった。
とそこへ
「ゆーちゃん」
「ん、あーちゃん来たんだ」
「待った?」
「いや僕も今来たところ」
というデートで待ち合わせ場所にて、カップルが
行うテンプレの会話をしつつ、目的地に向かった。
「今日はどこに行くんだっけ?」
「まず映画見たいんだ〜。ゆーちゃんは苦手な映画
とかある?」
「いや、特にないよ(すみません、嘘付きました。
ホラー系マジ苦手です)」
「良かった〜〜じゃああれ見ようよ‼️」
「ん、どれかな・・っん⁉️」
と彼女が指を指したのは最近ニュースになっていた
パニックホラーだった。
(おいおい、ここまでテンプレにしなくてもいいんじゃ
ないのかな?嘘ついたらホラーかよ)
「あーちゃんってホラー系見るの?」
「うん、大好き‼️」
と満面の笑顔を見せられて断れるはずもなく僕は
映画館に向かった。

一方その頃
「こちら伊代、お兄様、ターゲットと合流しました」
「こちら茜。分かりました。伊代様は一度下がって
守山様が代わりに尾行お願いします」
「守山、分かりました〜〜‼️」
と伊代、茜、守山の3人が優希達を尾行していた。
彼女達の目的は
(この私という可愛い妹がいながら、お兄様はかつての
幼馴染とデートですか、許せませんね)
と若干ヤンデレ化している伊代
(もしかしたら将来の坊ちゃんの伴侶になられる方かも
しれません。そのため坊ちゃんに相応しい方か
確かめさせていただきます)
と茜
(明日香、どこまで行けるかな・・)
と心配性の守山であった。
本人達は気づいてないだろが、優希自身は尾行
されていることに気づいている。彼は昔から尾行
察知能力が高く、ちょくちょくスマホを見ていたのは
後ろから尾行しているのは誰かを見ていたからである。

「こちら守山、2人が映画館に入りました」
「こちら伊代、ちなみに映画は何を見る予定ですか?」
「あれは・・最近有名なパニックホラーの映画かな」
「それは坊ちゃんがもっとも苦手な系統です‼️」
「なんでそれを筧君は拒否しないの⁉️」
「たぶん、坊ちゃんは湊様の満面の笑顔を見て
言えなくなってしまったのだろうと思います」
「そう言えば明日香ってパニックホラー系を笑って
見るような子だった・・‼️」
「2人とも、2人がチケットを買いました‼️題名は
本当にパニックホラーの奴です‼️」
「「本格的にマズイ‼️」」
と3人とも映画館に入り、優希達と同じ映画のチケット
を買い、入っていった。

尾行組の3人が慌てている頃、優希はもっとも緊張
していた。何故なら今から自身がもっとも苦手と
している系統の映画が始まるからである。
「ゆーちゃん、楽しみだね‼️」
「うん、そうだね(いやいや全然楽しめないっす‼️
だが今、あーちゃんはとても楽しみにしている。
つまり断れない。詰んだわ)」
「あっ、始まるからみたいだよ」
「そ、そうか(一生始まらなくていいよ・・)」
と優希自身にとっての恐怖の幕が文字通り上がった。

そして何とか映画を乗り切った?僕とあーちゃんは
同じ建物のフードコートにいた。
「楽しかったな〜〜犯人がまさかの妹なんてね‼️」
「確かにまさかのあんなところに伏線があるなんて
よく考えたね」
と普通に話しているが、僕はさっきの映画の衝撃
からまだ立ち直れていなかった。あーちゃんに
気づかれないように普段の笑顔を気取っているが
体力の半分を持ってかれた。
「次は何しようか?」
「まず何か食べようよ〜〜」
ということで僕らはそれぞれ別のコーナーに向かった。
あーちゃんは肉のエリアに向かったが、さっきの映画
で、肉や血が飛びまくっていたためかどうも肉を
食べる気分ではなかった。
(無難にラーメンかうどんだよな・・今日はラーメン
にしようかな)
とラーメンエリアに向かい、ラーメンを注文した。
そしてラーメンを受け取り、席に戻ろうとしたところ
あーちゃんが同じ年ぐらいの男数人に囲まれていた。

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