迷宮壊しは、全ての始まり
第22話 成長の迷宮〈暴走〉
街内抗争の前の話を入れ忘れてました……
今話がそれです、間違え投稿すみません……
──
「──ァァッ……助けてくれぇぇぇッ!!」
遠くから聞こえてくる声。
微かにではあるが、叫び声と把握できる音に俺は目を覚ました。
なんだと思ったが再び聞こえる嘆きの音。
今度は確実に悲鳴だと分かる声が聞こえ意識はあっという間に覚醒した。
どうやら隣にいたコアも、何かを感じ目を覚ましたようだ。
「地……地に何か異変が起きてる……」
そう呟いたコアの言葉を、本当の事かどうか確認するために俺はひとつ試すことにした。
「──〈完全解析〉[探知]オペレート」
そうするとコアの言葉が真実である事が否応なしに理解させられた。
俺がスキルを発動して10セカ、とんでもない情報が頭の中に流れ込んできたのだ。
「街にゴブリンが……」
「えっ?」
「──迷宮からゴブリンが街に進行している」
そう、これが地に起きた異常。
──迷宮からの魔物の脱走
先ほどの叫びの原因はコレの被害だとすぐに察することができた。
「コアッ、これはまずいッ!」
「早く行かなきゃ!!」
俺達は急いで戦闘着へと身支度を整え、階段を駆け下りると、そこにはクラッシュ夫妻が厳しい顔で立っていた。
「アディー! お前も何かを感じたのか!」
慌てている俺に気づいたのか、何か掴んでいないのかとローランドが聞いてくる。
「迷宮からゴブリンが出てきているんだ!」
「何だとっ!?」
ローランドの隣にいたカレンも悲痛の顔を作り、食堂で、朝食をとっていた攻略者達はローランドの声で一斉に顔を上げた。
俺は周りを見渡してすぐさま最善手をローランドに伝える。
「ローランド、俺はコアと迷宮内の原因を探す。だから人望のあるお前で街内にいるゴブリンを頼む!」
「当たり前だッ!」
ローランドはそう口にすると食事中の攻略者に聞こえるように大きな声を出した。
「聴けッ! 緊急事態だ! ──」
ローランドの声は、瞬く間に食堂内を掌握する。
そして彼の口から今起きている概要が説明されると、食堂内全員が真剣な面持ちになる。
「お前ら、このまま街が潰れてもいいのか!? 戦える者は武器を取れ! 戦えぬ者は同時に声を掛けフェアレスト外周に避難しろ! これで最後だッ!!」
一旦ローランドは呼吸をして告げる。
「全員生きて街を守るぞ!!」
その声に、攻略者はすぐに部屋に戻り武装する。
それを見た俺はコアに声をかける。
「俺達は先に行くぞ」
「了解!」
同意をもらったことで宿の扉へと走る。
その前にローランドに一言声を掛ける。
「先に行く。街内は任せたぞ!」
「そっちも迷宮を頼む! お前達が希望だ」
俺とコアは、頷くとサムズアップをして外へと駆けていった。
──
外へ出ると迷宮地点から500メル、そこまで既にゴブリンは進行していた。
今の状況を表すと、異常をすぐに認知したのかギルド職員が住民の避難誘導をしていて、朝早くからギルドにいたのであろう攻略者達がゴブリンと矛を交えていた。
だが、圧倒的にゴブリンの数が勝っていて苦戦を強いられていた。
その中には当然、ギルド職員である猫人族のファラマの姿もあった。
彼女は俺達を見つけると避難誘導をを終え走ってくる。
「アデージュ様! 今からどこへ行こうとしてるんですかっ!?」
「進行方向を見ればわかるだろう」
「現在、迷宮付近は危険ですっ!」
「では誰がこの騒ぎを収める?」
「それは……でもアデージュ様はソウルステージ1です、そんなことできる訳ありません」
「それなら問題ない。俺とコアはステージ3だからなッ」
そう言うと、危険だと喚くファラマを振り切って俺とコアは迷宮までの500メルをゴブリンを薙ぎ倒しながら駆け抜ける。
遠くの方では、ファラマは俺達の実力に驚いて呆けてているようだった。
迷宮にたどり着くと、そこは地獄だった。
衛兵に、これから迷宮に入ろうとしていたのであろう攻略者達、そんな人達が死体の山を作っていたのだ。
「ひどい……」
コアは今にも泣きそうな顔を作っていた。
「だからこそ、俺達が頑張らないと」
そう言って、俺はコアの頭に手を置く。
すると、最後の一滴まで出すかのように涙を出し続けやがて泣き止むと、コアは油断も隙もない表情で顔を上げ入口を見る。
「アディー君、行こう。今もこうしてゴブリンが次々に出てくる」
「ああ、止めなきゃいけないな」
今もなお迷宮から出てくるゴブリンを次々に倒しながら、俺達は迷宮に入ろうとする。
そんな時、後ろから声が掛かった。
「私たちを置いていくな」
カレンだ。その後ろにいつもの三人も控えていた。
「僕も当然行くよ」
「無論だ」
「当然よぉ」
そう言ってこちら真剣な顔でを見据える。
【完全封鎖】の皆は、やはりこの現状を許せないようだ。
「私達は、現時点でこの街最強パーティだ。ここで引くわけには行かないんだ」
俺はその声に既に同伴してもらう前提で答える。
「入ったら俺は特殊なスキルを使う。それに驚かずに対処してほしい」
「即ち、付いて行っていいんだな?」
「当然だ、信頼出来るお前らならこっちから頼むくらいだ」
俺は頷き、入口を見据える。
「この騒乱、終わらせに行くぞッ!!」
俺の言葉に、皆は強い意志を声に出して示した。
──さぁ、原因を壊しに行こうかッ!!
そうして俺達は、成長の迷宮〈暴走〉の中に入って行った。
今話がそれです、間違え投稿すみません……
──
「──ァァッ……助けてくれぇぇぇッ!!」
遠くから聞こえてくる声。
微かにではあるが、叫び声と把握できる音に俺は目を覚ました。
なんだと思ったが再び聞こえる嘆きの音。
今度は確実に悲鳴だと分かる声が聞こえ意識はあっという間に覚醒した。
どうやら隣にいたコアも、何かを感じ目を覚ましたようだ。
「地……地に何か異変が起きてる……」
そう呟いたコアの言葉を、本当の事かどうか確認するために俺はひとつ試すことにした。
「──〈完全解析〉[探知]オペレート」
そうするとコアの言葉が真実である事が否応なしに理解させられた。
俺がスキルを発動して10セカ、とんでもない情報が頭の中に流れ込んできたのだ。
「街にゴブリンが……」
「えっ?」
「──迷宮からゴブリンが街に進行している」
そう、これが地に起きた異常。
──迷宮からの魔物の脱走
先ほどの叫びの原因はコレの被害だとすぐに察することができた。
「コアッ、これはまずいッ!」
「早く行かなきゃ!!」
俺達は急いで戦闘着へと身支度を整え、階段を駆け下りると、そこにはクラッシュ夫妻が厳しい顔で立っていた。
「アディー! お前も何かを感じたのか!」
慌てている俺に気づいたのか、何か掴んでいないのかとローランドが聞いてくる。
「迷宮からゴブリンが出てきているんだ!」
「何だとっ!?」
ローランドの隣にいたカレンも悲痛の顔を作り、食堂で、朝食をとっていた攻略者達はローランドの声で一斉に顔を上げた。
俺は周りを見渡してすぐさま最善手をローランドに伝える。
「ローランド、俺はコアと迷宮内の原因を探す。だから人望のあるお前で街内にいるゴブリンを頼む!」
「当たり前だッ!」
ローランドはそう口にすると食事中の攻略者に聞こえるように大きな声を出した。
「聴けッ! 緊急事態だ! ──」
ローランドの声は、瞬く間に食堂内を掌握する。
そして彼の口から今起きている概要が説明されると、食堂内全員が真剣な面持ちになる。
「お前ら、このまま街が潰れてもいいのか!? 戦える者は武器を取れ! 戦えぬ者は同時に声を掛けフェアレスト外周に避難しろ! これで最後だッ!!」
一旦ローランドは呼吸をして告げる。
「全員生きて街を守るぞ!!」
その声に、攻略者はすぐに部屋に戻り武装する。
それを見た俺はコアに声をかける。
「俺達は先に行くぞ」
「了解!」
同意をもらったことで宿の扉へと走る。
その前にローランドに一言声を掛ける。
「先に行く。街内は任せたぞ!」
「そっちも迷宮を頼む! お前達が希望だ」
俺とコアは、頷くとサムズアップをして外へと駆けていった。
──
外へ出ると迷宮地点から500メル、そこまで既にゴブリンは進行していた。
今の状況を表すと、異常をすぐに認知したのかギルド職員が住民の避難誘導をしていて、朝早くからギルドにいたのであろう攻略者達がゴブリンと矛を交えていた。
だが、圧倒的にゴブリンの数が勝っていて苦戦を強いられていた。
その中には当然、ギルド職員である猫人族のファラマの姿もあった。
彼女は俺達を見つけると避難誘導をを終え走ってくる。
「アデージュ様! 今からどこへ行こうとしてるんですかっ!?」
「進行方向を見ればわかるだろう」
「現在、迷宮付近は危険ですっ!」
「では誰がこの騒ぎを収める?」
「それは……でもアデージュ様はソウルステージ1です、そんなことできる訳ありません」
「それなら問題ない。俺とコアはステージ3だからなッ」
そう言うと、危険だと喚くファラマを振り切って俺とコアは迷宮までの500メルをゴブリンを薙ぎ倒しながら駆け抜ける。
遠くの方では、ファラマは俺達の実力に驚いて呆けてているようだった。
迷宮にたどり着くと、そこは地獄だった。
衛兵に、これから迷宮に入ろうとしていたのであろう攻略者達、そんな人達が死体の山を作っていたのだ。
「ひどい……」
コアは今にも泣きそうな顔を作っていた。
「だからこそ、俺達が頑張らないと」
そう言って、俺はコアの頭に手を置く。
すると、最後の一滴まで出すかのように涙を出し続けやがて泣き止むと、コアは油断も隙もない表情で顔を上げ入口を見る。
「アディー君、行こう。今もこうしてゴブリンが次々に出てくる」
「ああ、止めなきゃいけないな」
今もなお迷宮から出てくるゴブリンを次々に倒しながら、俺達は迷宮に入ろうとする。
そんな時、後ろから声が掛かった。
「私たちを置いていくな」
カレンだ。その後ろにいつもの三人も控えていた。
「僕も当然行くよ」
「無論だ」
「当然よぉ」
そう言ってこちら真剣な顔でを見据える。
【完全封鎖】の皆は、やはりこの現状を許せないようだ。
「私達は、現時点でこの街最強パーティだ。ここで引くわけには行かないんだ」
俺はその声に既に同伴してもらう前提で答える。
「入ったら俺は特殊なスキルを使う。それに驚かずに対処してほしい」
「即ち、付いて行っていいんだな?」
「当然だ、信頼出来るお前らならこっちから頼むくらいだ」
俺は頷き、入口を見据える。
「この騒乱、終わらせに行くぞッ!!」
俺の言葉に、皆は強い意志を声に出して示した。
──さぁ、原因を壊しに行こうかッ!!
そうして俺達は、成長の迷宮〈暴走〉の中に入って行った。
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