迷宮壊しは、全ての始まり

篝火@カワウソ好き

第2話 能力の片鱗を確認する☆←これが付いたら設定更新(以後略)

街を出て1ハワン、俺は何処かも知らない森の中で道に迷っていた……


いや、ね、あの町、地図すら置いとらんかったんだよッ!!


故郷出るなんて俺、初めてだしね!?
どう動けばいいかなんて分かるわけないじゃん!!(察し)


て訳で、絶賛、放浪中である15の俺!!
誰か、このイケメンを助けてくださいまし〜!!


そう嘆いてみるけど、周りには人っ子一人誰もいない……


まあ、そうじゃなきゃ俺のさっきの嘆き、気持ち悪すぎだしねッ!!もちろん知ってたよ、コノヤロォーッ!!


それはひとまず置いといて、周りに見えるのなんだと思う!?



── 木、木、木、魔物、魔物、魔物、木、木、木 ──



しかもさ、魔物ウルフ3匹ともこっち睨んでるんだぜッ!! ヒャッハーッ、俺ってば人気者だぜ!!
────ッてッ冗談言ってる場合じゃねーよッ!!


マジ、俺っちの人生詰んだわコレ……


俺、小さい時から一回もおねしょした事ないけど、足元お漏らししたみたいな水溜まりができてるよ……


ヤベェー、この水溜まり、別にお漏らしした訳じゃないんよ!?
全部汗!! 汗だからッ!!


生まれて初めてこんなに汗かいたよ!!


最初は、女の子とイチャコラする時にかくつもりだったのに〜!!


──失敬。


マジで、魔物共に背中向けたら殺られるわ……


俺は後ろ歩きで、魔物との間に、一歩また一歩と距離をとる。


──ドサッ!!!


なんの音だって!?
音の発生源見てみると……


──ッて俺だよッ!!気の根っこに足引っ掛けて、尻から転んじまったよッ!!


俺は怯んで下がった顔を徐々に上げていく。


そこには、俺から10メル近く所まで、歩み寄っている3匹のウルフ君又はちゃん達が……


俺はスキル(仮)を発動!!


〈イケメンスマイル〉ッ!!


その結果……


当然、レジストされましたァアアア!!


俺は走る走る、森の精霊のように、スイスイと!!


嘘です。めっちゃ顔強張らして、必死にウルフから逃げておりまする。それも、何度もコケそうになりながらねッ!!


その後、案の定コケました……


ってかコケまくりじゃねッ俺ッ!?


だが、今回は違和感が生じたのだ!!
ただのコケじゃない、


何か手元から腕、肩、首そして頭の脳へと流れてくるこの感じ。


目を瞑ってみると、何かが脳内で展開されたのだッ!!


──────────


『毒針草』


・効能[致死毒]
・最良使用[草を抜き、根に伸びた鋭い棘をウルフに刺す]


──────────


なんだか知らんがコレだッ!!


そう結論が出た俺は、すぐ様手元にある毒針草とやらを、三本引き抜いて5メルまで迫っていたウルフに向かって投擲した。


今の俺格好良い〜なんて思っ取らんよ(棒読み)


投擲した毒針草は、3匹のウルフ、それぞれの脳天を射抜いていた。
すると、すぐ様、体が麻痺したように動かなくなり、胴体を地面へと落とした。


俺は、立ったまま呆然としていると、脳内に何やら書き込まれる感覚を感じた。


この感覚はスキルの習得だと理解すると、俺は自前の小型ナイフで指に小さな切り込みを入れ、血の出た指を左腕に押しつけ横に一本の線を描いた。


「ステータス」


そう呟くと、腕に付けた血が浮かび上がり自身のステータスを表示させた。


──────────


[アデージュ=クライストス]15


〈ブランクジョブ〉アナリスト


〈ソウルステージ〉1


〈習得スキル〉
万物解析アナリシス(U)
[鑑識][最適解]
・投擲


〈習得魔法〉


〈ステータス〉


力・・・143─F
魔力・・67──G
物防・・156─F
魔防・・85──G
敏捷・・201─E
知力・・254─E


──────────


投擲のスキルが習得できてるだと……


並々ならぬ努力を要するスキル習得が魔物3匹倒しただけで習得できた事実に俺は吃驚した。
多分今回の習得は、まぐれの結果が習得に大きな影響を与えたのでだろう 。


3匹の魔物の脳天に3本全てをぶち当てるという奇跡が早い習得に繋がったのであろう。


まあ、これが俺の戦闘のセンスってことだッ!!
ガッハッハッハ!! ゴメンなさい、調子乗りました……(汗)


でも、お陰で戦闘の幅が増えた。


[バトルワーカー]ではない俺が戦闘スキルを得たことは、他の[ブランクワーカー]に対してアドバンテージになったはずだ。
コレはしっかりと活かしていかなきゃならん。


投擲スキル……ビギナーバトルワーカーレベルにはなる様に、練習していくべきだな。


「クローズ」


そう呟いてステータスを閉めた俺は、とりあえず殺したウルフ共に目を向けた。


魔物には魔核という人間の心臓にあたる部分が存在する。


それは呼称が変わり魔結晶として、人々にとっても、様々な用途で使われることがあり需要がある。
故に、お金に換金出来るのだ!!


という訳で、俺はカバンから剥ぎ取り用のナイフを取り出し、ウルフの体内から魔核を剥ぎ取り、3つの魔核をカバンの中へと入れた。


剥ぎ取りを終えた俺は、今後の方針を考えることにした。


取った魔核はカバンにも嵩張るし、どっかで売っときたいな。
となると、町を探さないといけないのか……
結局は、また適当に歩く他ないな。
魔核を売って、家にあった小さいこのカバンじゃなくて大きめのカバンを買うことにしよう。


一先ず、森を出ることを第一に考えよう。


そう思った俺は、一回大きな伸びをして再び歩き始めた。


今日は、色んな事があったな。


何処とも知らぬ森に入って迷い、3匹のウルフに襲われて、不幸中の幸いか、俺のユニークスキルの力の一端を感じて、投擲のスキルを手に入れた。


なんか旅立ち一日目から俺の冒険凄絶だなッ!!


けど、ユニークスキルが発動してから、ステータスの知力が大きく上がったな。それも100近くも……


俺は魔法を見たことないから、魔法適性のステータスは低いけど、魔法というものに触れてみれば案外使えるようになるかもしれないな。


これが、事実であることをアデージュはまだ知らない……


──職業[アナリスト]


コレは確かに、真理を追究して行くほどに凄いモノになっていくに違いない。戦闘時の[鑑識][最適解]は素晴らしいものだった!!


そうと決まれば特訓あるのみだな!!


「よーし、やってやるぜ!!」


そう叫ぶと、俺は風の吹く方へと走り出した。


とその前に、俺は踵を返し走り出す前の場所に戻った。


投擲するにも、投げるものがなきゃな!!
辺りに広がる毒針草を大量に採取して、再び走り出した。


とそこに、またまたウルフ達が……


先ほどの叫びが仇となった。


「チックショー!!」


そう言いながらも毒針草を投げ続け、俺は投擲の技術が上がったのは如実に実感できた。


そうして、俺は森をやっとの思いで抜け出すのであった。



馬鹿というかなんというか、俺って相当運のいいやつだよな〜


しみじみそう思う俺であった……



          

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