非リアの俺と学園アイドルが付き合った結果
私の大一番と俺の深淵
百四十四話
【新転勇人】
「じゃあ行ってくる」
「……にぃ……?」
「どした?」
家を出ようとする俺のシャツの裾を結花が今にも泣きそうな顔で引っ張ってきた。
どうしたらいいか分からないような表情で。
俺へどんな言葉をかければいいのか分からないのだろう。
そりゃそうだ。
結花にしてみたら、好きな人、好きだった人を懲らしめるために家を出る兄に「頑張って」なんて声をかけるのは出来ないことなのだろう。
あんなことされたのに…………なんていい子なんだ……。
お兄ちゃん嬉しいよぅ。
お兄ちゃんに似ていい子に育ったんだね!
よし!
俺は結花の兄だからな。
妹に心配かけるような兄じゃダメだよな。
俺は結花の頭に手を置いて優しく撫でる。
…………すげぇふわふわしてんな……。
いや、結花は妹だ。妹なんだ。
変な気を起こすなよ俺。
ちょっといい匂いがするからって妹なんだぞ!
「安心して待っててな。なんなら今晩は俺を抱き枕にしてもいいぞ?」
「ぅ、な……か、考えとく」
一瞬ピクって反応したってことは結構効いてるなこれ。
「んじゃいってくるな」
「ん。いってらっしゃい。」
結花の声を背中に受け俺は家を出た。
□
「いらっしゃぁい」
チャイムを鳴らすと、びっくりするくらい薄着の優香さんが出迎えてくれた。
谷間が…………谷間が…………円香にない谷間が…………。
「あ、あのぉ……」
「あぁ〜これぇ?ふふっ――」
優香さんは俺の首へ手をまわし、“薄着なのに”(ここ重要)ぴったり密着するようにして顔をグイッと近づけてきて――
「勇人くんのため♡って言ったら?」
「あっちょっ、胸が……」
その瞳は妖艶で、目を合わせていると吸い込まれてしまいそうで……。
「お・か・あ・さ・ん〜?」
おっふ……。
「あら〜円香じゃなぁい」
いや、お母さん?違いますよね?ね!?
今絶賛殺されそうになってるんですよ!?
円香の目見て!?
あれこそ深淵だから!
深淵をのぞく時、深淵もまたこちらをのぞいているっていうけど深淵の方からのぞいてきてるからね!?積極的な深淵だからね!?
「円香!違う!違うからね!?」
「はい、分かってますよ。勇人くんが私以外の女の人によくじょーしたり、ドキドキなんてするわけないですから」
ホントッすいませんッしたァ!
「ごめんね〜?遊びよ遊び♡」
「勇人くんは遊びだったんですか!?」
ったくめんどくせぇなぁ!!
てかこれ前もやらなかったか!?
「勇人くんは遊びよ♡ねー♡」
「いやっ、あのぉ……」
「お母さん?後でお話があるので。」
「は……はーい……」
ご愁傷様ですお母様。
「勇人くんも。お母さんと一緒にお話があります♡」
おおっと殺されるな☆
【新天円香】
お母さんたちとのお話は今は置いといて、私は私の役目を果たしましょう。
そろそろ彼が来るはずです。
勇人くんにはお父さんの部屋で待機してもらっているのでいつでも助けていただけます。
まぁ、助けてもらうようなことを起こすつもりはありませんが。
ピンポーンと、玄関のチャイムが鳴りました。
「さて、いきましょうか。大一番です!」
□
「どういう風の吹き回しですか?まさか新天さんの方から誘ってくるなんて」
「ま、まぁ上がってください。私の部屋でお話しましょ?」
みんなは透明人間になったら何がしたいですか?
どうやらこの小説を読んでいる方の中に賢い頭を持った方は二、三人しかいなかったのでそれ以外の方はきっと脳みそからっぽで欲にまみれたことをやるんだと思うのですが、まぁ私くらいの賢者になるとスクランブル交差点へ全裸で行って警察官の前をシャトルランしたいです。
は?
【新転勇人】
「じゃあ行ってくる」
「……にぃ……?」
「どした?」
家を出ようとする俺のシャツの裾を結花が今にも泣きそうな顔で引っ張ってきた。
どうしたらいいか分からないような表情で。
俺へどんな言葉をかければいいのか分からないのだろう。
そりゃそうだ。
結花にしてみたら、好きな人、好きだった人を懲らしめるために家を出る兄に「頑張って」なんて声をかけるのは出来ないことなのだろう。
あんなことされたのに…………なんていい子なんだ……。
お兄ちゃん嬉しいよぅ。
お兄ちゃんに似ていい子に育ったんだね!
よし!
俺は結花の兄だからな。
妹に心配かけるような兄じゃダメだよな。
俺は結花の頭に手を置いて優しく撫でる。
…………すげぇふわふわしてんな……。
いや、結花は妹だ。妹なんだ。
変な気を起こすなよ俺。
ちょっといい匂いがするからって妹なんだぞ!
「安心して待っててな。なんなら今晩は俺を抱き枕にしてもいいぞ?」
「ぅ、な……か、考えとく」
一瞬ピクって反応したってことは結構効いてるなこれ。
「んじゃいってくるな」
「ん。いってらっしゃい。」
結花の声を背中に受け俺は家を出た。
□
「いらっしゃぁい」
チャイムを鳴らすと、びっくりするくらい薄着の優香さんが出迎えてくれた。
谷間が…………谷間が…………円香にない谷間が…………。
「あ、あのぉ……」
「あぁ〜これぇ?ふふっ――」
優香さんは俺の首へ手をまわし、“薄着なのに”(ここ重要)ぴったり密着するようにして顔をグイッと近づけてきて――
「勇人くんのため♡って言ったら?」
「あっちょっ、胸が……」
その瞳は妖艶で、目を合わせていると吸い込まれてしまいそうで……。
「お・か・あ・さ・ん〜?」
おっふ……。
「あら〜円香じゃなぁい」
いや、お母さん?違いますよね?ね!?
今絶賛殺されそうになってるんですよ!?
円香の目見て!?
あれこそ深淵だから!
深淵をのぞく時、深淵もまたこちらをのぞいているっていうけど深淵の方からのぞいてきてるからね!?積極的な深淵だからね!?
「円香!違う!違うからね!?」
「はい、分かってますよ。勇人くんが私以外の女の人によくじょーしたり、ドキドキなんてするわけないですから」
ホントッすいませんッしたァ!
「ごめんね〜?遊びよ遊び♡」
「勇人くんは遊びだったんですか!?」
ったくめんどくせぇなぁ!!
てかこれ前もやらなかったか!?
「勇人くんは遊びよ♡ねー♡」
「いやっ、あのぉ……」
「お母さん?後でお話があるので。」
「は……はーい……」
ご愁傷様ですお母様。
「勇人くんも。お母さんと一緒にお話があります♡」
おおっと殺されるな☆
【新天円香】
お母さんたちとのお話は今は置いといて、私は私の役目を果たしましょう。
そろそろ彼が来るはずです。
勇人くんにはお父さんの部屋で待機してもらっているのでいつでも助けていただけます。
まぁ、助けてもらうようなことを起こすつもりはありませんが。
ピンポーンと、玄関のチャイムが鳴りました。
「さて、いきましょうか。大一番です!」
□
「どういう風の吹き回しですか?まさか新天さんの方から誘ってくるなんて」
「ま、まぁ上がってください。私の部屋でお話しましょ?」
みんなは透明人間になったら何がしたいですか?
どうやらこの小説を読んでいる方の中に賢い頭を持った方は二、三人しかいなかったのでそれ以外の方はきっと脳みそからっぽで欲にまみれたことをやるんだと思うのですが、まぁ私くらいの賢者になるとスクランブル交差点へ全裸で行って警察官の前をシャトルランしたいです。
は?
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コメント
アキ
透明になれたらアイツらを....フフフ
猫ネギ
は?
帆楼
見つかったら、いろんな意味でヤバいですね~!
クロエル
安定の壊れですわε-(´∀`*)
狼大好き野郎
は?