非リアの俺と学園アイドルが付き合った結果

井戸千尋

結花のご機嫌と俺の√

百二十四話





【新転勇人】





「にぃおっかえりぃー!」
家に帰ると、やけに上機嫌で口角上がりっぱなしな結花が出迎えてくれた。
「にぃのこと待ってたんだー!」
「へ、へぇ……」
結花の圧に押されて少し吃ってしまった。
後ろ手に何かを隠しているようだが、一体何があったのやら……。
「何かあったの?ずいぶんとご機嫌みたいだけど」
出来れば俺が今日家を空けることで期限を損なってしまわないようなことがいいんだけど……。
「んふ〜♪じ・つ・は!」
と、後ろ手に隠していたものを俺の眼前へ突き出し――

「BからCになったのだ!!」

おわんがふたつ繋がったみたいな布を、内側に折りたたむとモンス〇ーボールのようになる例の布を。

お兄ちゃんとしてどうすればいいのでしょう。


―√a―
【全力でのってみた】


「まじ!?よかったじゃん!」
「うんうん!円香さんをもっと突き放したの!」(自慢げ)
「そ、そっか……」


ダメだ……円香が聞いてないからなんだか申し訳ない気持ちになる。
円香が聞いてたらきっと胸の張り合い、もといどんぐりの背比べが行われるんだろうけど。
よ、よし、違うパターンも――



―√b―


【一応兄なので、報告してきたことを説教する】



「あ、あのなぁ結花。」
「なぁに?」
「そういうのは兄に報告することじゃないと思うんだ」
「え?でもホウレンソウが大事って偉い人言ってたし」
「じゃあまずはソウの部分からな?きちんと前もって相談してくれないと」
「あ!そっか!盲点だったよ!」



解決した雰囲気出てるけどスタート地点から一歩も動けてねぇじゃねぇか。
くそ……仕方ない。
かくなる上は――


―√c―


「ナイスおっぱい!!」

「えっ……?」



肉を切らせて骨を断つ戦法だ。

えっ?こいつマジで頭おかしくない?

と思わせれば勝ちだ。
よし……。



「おっぱい!」
史上最悪に頭の悪い顔をして言ってやった。
もうこれはどこからどうみてもおっぱい星人だな。
もはや主食はおっぱいで生きてます人間だっただろう。
フッ、勝ったな!

「兄貴まじ気持ち悪い」

…………か……勝ったな……。
だ、大丈夫だ。
これで良かったんだ。
これで、中学生に張り合う高二の彼女(かわいい)の構図の争いが怒らずに済んだ……。
彼女のメンツが保たれたんだ……。
代わりに俺の大事なものがなくなるくらいどうってこと……。


「はぁ……とりあえず今日友達の家に泊まってくるね」











ボリューム不足すまぬ。
時間が無いのじゃ

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