非リアの俺と学園アイドルが付き合った結果
私の濁点感と俺の幸せな夜
六十八話
【新天円香】
長く続いた夏休みも今日で終わりを告げようとしています。
まぁだからといって現在何かを行っているわけでもないですが。
「…………あ、勇人くんですか?」
『うん、こんばんは』
電話先から聞きなれた心地の良い声が聞こえてきます。
実は花火大会のあとの晩から毎晩のように電話しているのです。
『円香ゲーム機触った?この前取れたPl〇yStati〇n』
「うぅ〜……実はまだなんですよ、設定とかわからなくなりそうで……」
こんな感じで他愛もない会話を行って幸せな気持ちで眠りにつくのが日課になっています。
…………勇人くんも同じように思ってくれていたら嬉しいです……。
『んー、じゃあ始業式のあと設定しに行こうか?』
「是非ッ!!」
勇人くんが私の家に……♡
お母さんいる事だしなんならご挨拶的なイベントを起こしてくれても……むしろ起こしてほしいです。
「その時間だとお母さんがいるのでぜひ挨拶イベントというか結婚の……」
『ん?ごめん円香。最後の方小さすぎて聞き取れなかった。なんて言ったの?』
「なんでもないですっ!」
うぅ……理性と自制心が憎い……憎いです…。
『にーぃ!パンツとってきてー!』
「え゛」
『ちょっとごめん…………自分で取りに行きなさい!…………結花がちょっとうるさくて』
焦りましたよ勇人くん。『ちょっとごめん…………今持ってくー!』とかだったらどうしようかと。
「――あっ!そういえば私、始業式の生徒代表挨拶を任されたんですよ!」
『え゛』
あれ、気のせいじゃなければかなり濁点感の強い「え」が聞こえたのですが。
「……私頑張りますから!」
『…………円香?』
「はい?」
何でそんなに不安そうに私を呼ぶのですか?
何かやらかしてしまいましたかね?壇上に上がっちゃいけない理由とか…………あ!勇人くんだけの私がみんなの前に出ることが――
『オープンスクールのとき周りの罵詈雑言が解決してないけど』
「あ゛」
終わりました。
これは完全に終わりました!
どの面下げて代表してんだENDです!BAD中のBAD!!
「で、でも何かあったらまた勇人くんが」
『何もできません』
「なっ…………そっか……」
『俺だってあんな大衆の面前でキスしてるんですから』
思い出すだけで顔が熱くなります……♡
『とりあえず校長とか全先生の前で暴言吐いたりはしてこないと思うので、お互い何事も無かったように振る舞いましょう』
「はい。」
【新転勇人】
「兄貴早く寝て!筒抜けでゆいが寝れないの!」
電話を始めてから一時間と少しが過ぎた頃、勢いよく開いたドアから結花が言った。
「あーー……らしいので今日はこの辺で終わりにしましょ」
『そうですね、ふぁ〜ぅ私も眠いです』
「確かに眠そうですね。それじゃまたおやすみなさい」
『はい、おやすみなさい、また明日』
俺は通話を切り、スリープにした携帯を枕元に置いた。
うん。
「なんだこれ幸せなすぎんだろぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉお!!!」
「兄貴うるさぃ!ばか!」
「おっふ……」
高一の頃の俺が聞いたら卒倒するだろうな今の生活は。
もぅなに!?
きっかけは絶対あの花火大会の日だよな!?
積極的というか……もうやばい。
円香もう寝たかな。
まだ寝てないかな。
まぁこのように俺の頭の中は円香でいっぱいな訳で――
頭いっぱいの円香をかき消すかのようにスマホが軽快な音をたてLimeの通知を告げた。
「おっ、円香かしら…………」
スマホを手に取りスリープを解除する。
「なんだ浅見くんかぃ。」
俺はトークルームを開いてメッセージを確認する。
浅見くん
『勇人今暇?』
とのこと。
まさかの漢字だけで送られてきたメッセージだったから別の読み方があるのかと思っちゃったよ。
俺は『暇だよ』と返し、本当に特にやることもないので浅見くんの返事を待つ。
するとまた軽快な音とともにメッセージが飛んできた。
浅見くん
『童顔黒髪巨乳ってどう思う?』
黒髪って要素無かったら完全に由美ちゃん先生なんだけど。
『悪くない』と返信する。
円香には悪いけど、巨乳の中にはロマンが詰まってる。
けどタイプは巨乳より貧乳だ。
円香が貧乳だから。
浅見くん
『一年の三郷奈々って知ってるか?』
【新天円香】
長く続いた夏休みも今日で終わりを告げようとしています。
まぁだからといって現在何かを行っているわけでもないですが。
「…………あ、勇人くんですか?」
『うん、こんばんは』
電話先から聞きなれた心地の良い声が聞こえてきます。
実は花火大会のあとの晩から毎晩のように電話しているのです。
『円香ゲーム機触った?この前取れたPl〇yStati〇n』
「うぅ〜……実はまだなんですよ、設定とかわからなくなりそうで……」
こんな感じで他愛もない会話を行って幸せな気持ちで眠りにつくのが日課になっています。
…………勇人くんも同じように思ってくれていたら嬉しいです……。
『んー、じゃあ始業式のあと設定しに行こうか?』
「是非ッ!!」
勇人くんが私の家に……♡
お母さんいる事だしなんならご挨拶的なイベントを起こしてくれても……むしろ起こしてほしいです。
「その時間だとお母さんがいるのでぜひ挨拶イベントというか結婚の……」
『ん?ごめん円香。最後の方小さすぎて聞き取れなかった。なんて言ったの?』
「なんでもないですっ!」
うぅ……理性と自制心が憎い……憎いです…。
『にーぃ!パンツとってきてー!』
「え゛」
『ちょっとごめん…………自分で取りに行きなさい!…………結花がちょっとうるさくて』
焦りましたよ勇人くん。『ちょっとごめん…………今持ってくー!』とかだったらどうしようかと。
「――あっ!そういえば私、始業式の生徒代表挨拶を任されたんですよ!」
『え゛』
あれ、気のせいじゃなければかなり濁点感の強い「え」が聞こえたのですが。
「……私頑張りますから!」
『…………円香?』
「はい?」
何でそんなに不安そうに私を呼ぶのですか?
何かやらかしてしまいましたかね?壇上に上がっちゃいけない理由とか…………あ!勇人くんだけの私がみんなの前に出ることが――
『オープンスクールのとき周りの罵詈雑言が解決してないけど』
「あ゛」
終わりました。
これは完全に終わりました!
どの面下げて代表してんだENDです!BAD中のBAD!!
「で、でも何かあったらまた勇人くんが」
『何もできません』
「なっ…………そっか……」
『俺だってあんな大衆の面前でキスしてるんですから』
思い出すだけで顔が熱くなります……♡
『とりあえず校長とか全先生の前で暴言吐いたりはしてこないと思うので、お互い何事も無かったように振る舞いましょう』
「はい。」
【新転勇人】
「兄貴早く寝て!筒抜けでゆいが寝れないの!」
電話を始めてから一時間と少しが過ぎた頃、勢いよく開いたドアから結花が言った。
「あーー……らしいので今日はこの辺で終わりにしましょ」
『そうですね、ふぁ〜ぅ私も眠いです』
「確かに眠そうですね。それじゃまたおやすみなさい」
『はい、おやすみなさい、また明日』
俺は通話を切り、スリープにした携帯を枕元に置いた。
うん。
「なんだこれ幸せなすぎんだろぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉお!!!」
「兄貴うるさぃ!ばか!」
「おっふ……」
高一の頃の俺が聞いたら卒倒するだろうな今の生活は。
もぅなに!?
きっかけは絶対あの花火大会の日だよな!?
積極的というか……もうやばい。
円香もう寝たかな。
まだ寝てないかな。
まぁこのように俺の頭の中は円香でいっぱいな訳で――
頭いっぱいの円香をかき消すかのようにスマホが軽快な音をたてLimeの通知を告げた。
「おっ、円香かしら…………」
スマホを手に取りスリープを解除する。
「なんだ浅見くんかぃ。」
俺はトークルームを開いてメッセージを確認する。
浅見くん
『勇人今暇?』
とのこと。
まさかの漢字だけで送られてきたメッセージだったから別の読み方があるのかと思っちゃったよ。
俺は『暇だよ』と返し、本当に特にやることもないので浅見くんの返事を待つ。
するとまた軽快な音とともにメッセージが飛んできた。
浅見くん
『童顔黒髪巨乳ってどう思う?』
黒髪って要素無かったら完全に由美ちゃん先生なんだけど。
『悪くない』と返信する。
円香には悪いけど、巨乳の中にはロマンが詰まってる。
けどタイプは巨乳より貧乳だ。
円香が貧乳だから。
浅見くん
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