非リアの俺と学園アイドルが付き合った結果

井戸千尋

私の既成事実と俺のどうしたものか

五十五話







【新天円香】







「………堪能しましたぁ……♡」
夢の中で勇人くんとあんなことやこんなこと、果てにはあんなに過激なことまで……♡



※大げさに言っているだけです。そこまでしてません。手を繋いだりほっぺにキスされる程度です。(井戸より)




「そういえば誰がここまで?」
恥ずかしながらチョコを食べ少ししたあたりから記憶がなくて……。
「――円香!」
その声の主はお水を持った勇人くんでした。
そして私は口より先に体が動いていました。

「水飲みま――ッ…円香?」
気づいた時には勇人くんを抱きしめ、その後に私の声が続きました。
「また夢のように!!」
「――何をッ!!!」
あ、あぁ…間違えてしまいました。
夢の中での勇人くんが強く残りすぎてつい……。
「ごめんなさい間違えました。」
「は、はぁ」

気を取り直して。
私は咳払いを一つして、大きく息を吸いこみ。
「ごめんなさい!!……私何かご迷惑をおかけしてませんでしたか?」
「えっ?いや……迷惑なんて全く…むしろご褒美というか偶然の産物というか…」
はて?
ご褒美?
偶然の産物?
当然のことながら記憶が無いので全くわかりません……。
「……ま、まぁ迷惑をかけてなかったなら良かったです。」
何かを考えるような表情を浮かべている勇人くんですが、いいです。いいんです。
だってこれから――

「私は今から寝ますよ!?えぇ!寝てしまいます!」

勇人くんのドッキリが行われるんですから!!





【新転勇人】







円香ばかなの!?
おばかさんなのぉ!?

今のドッキリ関係図的には――――。


俺が円香の寝込みにドッキリ仕掛けて海に行く。(円香にバレてる)

それを知った円香が逆ドッキリとして彼女の方から俺へキスをする。(俺にバレてるが彼女はそれを知らない)


つまり円香がドッキリしってるよアピールをしてきている事により――。



俺が円香の寝込みにドッキリ仕掛けて海に行く。(円香にバレてる―と俺が気づく)




それを知った円香が逆ドッキリとして彼女の方から俺へキスをする。(アピールにより俺にバレているため――)




ただのドッキリだよ!?
俺が知ってるから円香からしたら、“予期せぬ予告ドッキリ”になってるんだよ?
複雑すぎてもうわけわからないね!
「んじゃ!おやすみなさい!ね!おやすみなさい!!」
そう言って円香は頭まで布団を被り、なんかもう下手くそな餃子みたいで面白い。さぞ美味しかろう。

「…………さて……どうしたものか」





【新天円香】





きっせい〜じ〜じつ〜♪

きっせい〜じ〜じつ〜♪

キッス〜しちゃえばもうか〜ぞく〜♪

キッス〜しちゃえばもうか〜ぞく〜♪


私は布団にうずくまりながらその時を待っています。

んん〜………………同じ部屋にいるのに彼と喋ることも、はたまた彼の瞳へ熱い視線を送ることも叶わないなんて……。
もう!本当に寝てしまいますよ!?
早くその尊く守るべきご尊顔を私の瞳へ……。


「――そ、そろそろ眠ってますかー……?」

来ました…………ッ!!!

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