非リアの俺と学園アイドルが付き合った結果
私の唇と俺の神様への怒り(再び)
五十二話
【新転勇人】
「今日はここまででいいよー」
碧さんの声でバイトの終了が告げられた。
結局あれからサプライズのことと、紫さんのことが頭にチラついて集中しようにも集中出来ていなかった。
「分かりました、これ片付けたら終わりにします」
俺は持っていたフードパックの山を棚へと移し、前掛けを外し…………ん?
「それ……すね!」
「は………たい……ぶぜ!」
前掛けを外していた最中、円香と浅見くんが小声で何かを話し合っているような声が聞こえた。
ま、まぁ?
聞きたいってわけじゃないけど?前掛け置くところがあっちだから?うん、そうそうそれそれ。
「逆サプライズなんてよく思いつきましたね!」
「まぁな。いいか?これは勇人に聞かれたら絶対ダメだからな?気づかれてもアウトだ」
逆サプライズ……?
「で、でも私、夜の浜辺で自分から…き、きき…きしゅしゅるなんて……」
「バッ―声でかい!」
き、きしゅ?
あ…あぁ〜きしゅって【騎手】ってこと?
やだなー円香ったら。
逆サプライズで馬に――
「でもどうせやるならほっぺじゃなくて唇ですよねぇ……きゃっ♡」
うん。知ってた。
絶対今妄想の世界で接吻的な何かが行われてたし、そもそも【浜辺】と【馬】。この組み合わせは【麦茶】に【牛乳】で【コーヒー牛乳】。並に意味わからないし。
「唇にキスしたらそれはもう惚れに惚れて新天のいない生活なんて考えられないほどになるぞ」
既に円香のいない生活なんて考えられないのですがそれは置いといて……。
「あっ…勇人くん……そんな強引に……きゃっ♡」
円香帰っておいでー!
もうその妄想を言葉に出しちゃう癖のせいで逆サプライズが薄れかかってるから。
逆サプライズはかなり驚いたし困惑中だけどそれが段々薄まっちゃうから!
「新天って面白いな……」
コラそこ人の彼女をからかって遊ばない!!
「そうそう。新天に妄想させたら日本一だからね。」
はいそこの巨乳勢の方シャラップ!
「ハッ!勇人くんは?いつもより強引な勇人くんは!!?」
ダメだ。
俺の彼女は原型をとどめていない……。
「ま、まぁ新天や。頑張って逆サプライズ成功させろよ!」
「はい!ありがとうございます浅見さん!」
逆サプライズって………そもそも俺たちの会話バレてたんだね…。
てことは俺はあたかもサプライズが気づかれていないと思ってる演技をしつつ、円香の逆サプライズであるキスを受け止める準備をしないといけないのか?
ちょっと待て、俺のステータスの再確認だ。
【新転勇人】♂
好きなこと【ゲーム】【円香と喋ること】
苦手なこと【積みゲー】【人付き合い】
長所【ゲームがある程度できる】
短所【オタク】
特性【童貞】
……うん。
神様ツラ貸してくれねぇかな?
ちょっと話し合う必要があるみたい。
「よーし!逆サプライズ頑張るぞ!」
円香は小さく拳を掲げた。
「よ、よぉし…頑張ってキスされるぞぉ……」
俺も小声で発し、小さく拳を掲げた。
【新天円香】
逆サプライズで私の唇……♡
私も勇人くんとキスできて嬉しい。
勇人くんも私とキスできて嬉しい(はず)。
なんて素晴らしい一石二鳥!
互いの嬉しいを一度のキスで叶えてしまうなんて……。
あっ!リップクリームもちゃんと塗っとかないとですね!
【新転勇人】
「今日はここまででいいよー」
碧さんの声でバイトの終了が告げられた。
結局あれからサプライズのことと、紫さんのことが頭にチラついて集中しようにも集中出来ていなかった。
「分かりました、これ片付けたら終わりにします」
俺は持っていたフードパックの山を棚へと移し、前掛けを外し…………ん?
「それ……すね!」
「は………たい……ぶぜ!」
前掛けを外していた最中、円香と浅見くんが小声で何かを話し合っているような声が聞こえた。
ま、まぁ?
聞きたいってわけじゃないけど?前掛け置くところがあっちだから?うん、そうそうそれそれ。
「逆サプライズなんてよく思いつきましたね!」
「まぁな。いいか?これは勇人に聞かれたら絶対ダメだからな?気づかれてもアウトだ」
逆サプライズ……?
「で、でも私、夜の浜辺で自分から…き、きき…きしゅしゅるなんて……」
「バッ―声でかい!」
き、きしゅ?
あ…あぁ〜きしゅって【騎手】ってこと?
やだなー円香ったら。
逆サプライズで馬に――
「でもどうせやるならほっぺじゃなくて唇ですよねぇ……きゃっ♡」
うん。知ってた。
絶対今妄想の世界で接吻的な何かが行われてたし、そもそも【浜辺】と【馬】。この組み合わせは【麦茶】に【牛乳】で【コーヒー牛乳】。並に意味わからないし。
「唇にキスしたらそれはもう惚れに惚れて新天のいない生活なんて考えられないほどになるぞ」
既に円香のいない生活なんて考えられないのですがそれは置いといて……。
「あっ…勇人くん……そんな強引に……きゃっ♡」
円香帰っておいでー!
もうその妄想を言葉に出しちゃう癖のせいで逆サプライズが薄れかかってるから。
逆サプライズはかなり驚いたし困惑中だけどそれが段々薄まっちゃうから!
「新天って面白いな……」
コラそこ人の彼女をからかって遊ばない!!
「そうそう。新天に妄想させたら日本一だからね。」
はいそこの巨乳勢の方シャラップ!
「ハッ!勇人くんは?いつもより強引な勇人くんは!!?」
ダメだ。
俺の彼女は原型をとどめていない……。
「ま、まぁ新天や。頑張って逆サプライズ成功させろよ!」
「はい!ありがとうございます浅見さん!」
逆サプライズって………そもそも俺たちの会話バレてたんだね…。
てことは俺はあたかもサプライズが気づかれていないと思ってる演技をしつつ、円香の逆サプライズであるキスを受け止める準備をしないといけないのか?
ちょっと待て、俺のステータスの再確認だ。
【新転勇人】♂
好きなこと【ゲーム】【円香と喋ること】
苦手なこと【積みゲー】【人付き合い】
長所【ゲームがある程度できる】
短所【オタク】
特性【童貞】
……うん。
神様ツラ貸してくれねぇかな?
ちょっと話し合う必要があるみたい。
「よーし!逆サプライズ頑張るぞ!」
円香は小さく拳を掲げた。
「よ、よぉし…頑張ってキスされるぞぉ……」
俺も小声で発し、小さく拳を掲げた。
【新天円香】
逆サプライズで私の唇……♡
私も勇人くんとキスできて嬉しい。
勇人くんも私とキスできて嬉しい(はず)。
なんて素晴らしい一石二鳥!
互いの嬉しいを一度のキスで叶えてしまうなんて……。
あっ!リップクリームもちゃんと塗っとかないとですね!
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