非リアの俺と学園アイドルが付き合った結果

井戸千尋

私のショートと俺の楽しいいじめ

四十九話





【新天円香】





「はーい遊ぶ時間はおわりよー」
ご飯を食べ終え、各々くつろいだり「新天への罰だ」という理由で浅見さんを砂で埋めたりしている時に先生からの声がかかりました。
「みんな早くおいでー!」
「はーい」
私たちは返事を返します。
「その前にシャツとか着るもの着てきなー」
先生は更衣室を指さして言いました。
さすがに水着で接客はモラル的にいかがなものかとおもいますし助かりました。
「浅見はー――……そのままでいっか」
「おいマジかッ!!」
「じゃあ行きましょうか」

「まてぃ!」







――着替えが終わり、みんなが海の家に集まりました。
私は水着の上にシャツを着て、勇人くんと浅見さんは来た時と同じ格好で、先輩は……上だけシャツを着て、下は何も……。真結は私と同じような格好で。
「みんな揃ったね。じゃあ挨拶しちゃいな」
先生はそう言うと店の奥を見ながら「お願いします」と言いました。
すると――
「やっほー」
「どーもー」
茶髪で巨乳、先輩とは違うタイプの女性と…………もう一人の黒髪ポニーテールの女性はどっかで……。


「―お!さっきの心配彼氏!!」
「巻き込み事故店員!」
あっ!
焼きそば買った海の家の店員さんです!
それにしても巻き込み事故って?心配彼氏?

「そういや彼女さんはトイレ間に合ったか?」
「――――ッ!!」
心配ってそういう事ですか!
なんてデリカシーのない女性なんですか!勇人くんも浅見さんもいるって言うのに……。
「姉さん、あんまり円香をいじめないであげて」
真結が口を開きました。
そういえば親戚が経営してるって言ってましたね。
「ごめんごめん、可愛い子っていじめたくなっちゃうから……ね」
そう言って勇人くんをニヤニヤしながら見つめる彼女。
狙ってるんですかね。
私の勇人くんを狙って――
「円香は可愛いから仕方ないね、うん」

あばばばばばばばばばばばばばばばばばばばばばばばばばばばばばばばばばばばばばばばばばばばばばばばばばばばばばばばばばばばばばばばばばばばばばばばばばばばばばばばばばばばばばばばば―

「うん、可愛いし仕方ない」


ぽああぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁあ(魂が抜ける音)






【新転勇人】





やべ、ちょっといじめすぎちゃったか?

円香は顔を真っ赤にして動きを止めた。
口をあんぐりと開けっ放しにしたまま幸せそうな表情をしている。

円香ごめん。ちょっと楽しかった。

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