非リアの俺と学園アイドルが付き合った結果

井戸千尋

私の写真と俺の写真

四十四話





【新転勇人】





「ヤーヤーヤーヤーヤーヤーヤ〜」








「時には起こせよ―」








「愛してるの響きだけで―」

「いや古いわ!てか最後の自分で歌って勝手に悲しくならないでください!」
先生は車内を盛り上げるために(多分)歌を歌ってくれてたけど、むしろ逆効果で、俺たちに“反面教師”としての成果を発揮していた。
俺たちは俺たちで、俺を含めた3人はMMOに興じ、左道さんと浅見くんはなにやら怪しげな取引を繰り広げていた。
「なぁ、それ1000円でどうだ?」
「いいや、そんなんじゃあ渡せんなぁ」
左道さんは一体どんなキャラなんだ。
それに手に持ってるの………。

「左道さん、浅見くん、没収です」

「あぁ!俺のコレクション(予定)がぁ!」
「私のお小遣いがぁ!」

写真には制服姿の金霧先輩の写真、制服姿ってことでお分かりかと思うが当然着崩しており、それに加え左道さんが色々加工しているせいでそれはもういけない感じに仕上がっている。
「今後こういう取引は禁止です!」
俺は二人に向けて諭した。

「―ええっ!それは困りますぅ…」
だが、二人より先に反応した人がいた。
「だってだって、それが無くなったら私…夜誰と寝ればいいんですかッ!!」
「どういう意味ですかァッ!」
「どういう意味って……それは……キャッ」
もじもじするなッ!
今回ばかりは俺だって強気でいきますよ!?
「もしかして円香―」
「そ、そんなわけないじゃないですか!ぬいぐるみに勇人くんの写真貼り付けてそれを抱きながら寝てるなんて……破廉恥極まりないですからねっ!」
あーもう自分の口から言っちゃったもん。
いくら円香でも財布に入れているとかかと思ってたのにもっとハードなのきちゃったよ。
「左道さん、円香ってもしかしなくても俺の写真買ってたりする?」
俺は「あー破廉恥ですね!破廉恥破廉恥!」と連呼する彼女を置いといて、左道へ小声で尋ねる。

「プライバシーですので詳しくは言えませんが、もう片手で済まないほどには…」
「な、なるほど……」

「円香?」
「はれ―はいぃ!」
俺は「写真くらいいくらでも撮らせる」と言うために、円香へと目を向ける。
―が、ふと目にはいってしまった“円香のバッグの中に”俺の姿を写したものであろう写真が姿をのぞかせていた。
「な…何でもないです……」
藁人形に貼ったりしてないよね?呪術的なことにしようしてないよね!?
最近の円香はちょっとネジ緩んでる気がするから可能性としては“彼が私から離れることが出来なくなるの術”とか使ってる可能性すらあるもん。
「そうですか…?あっ―本当にぬいぐるみとか抱き枕に写真貼り付けたりしてないですからね!?」
あれ?一つ増えてる気がするぞ?
この調子だと他にも……。

俺はもう一度左道さんへ体を向け、
「あれいくらなんですか?」
と尋ねた。
たった一枚にかなりの値段かけられてたら円香に申し訳ないし…てか止めない?写真をぬいぐるみとかに貼り付けるの。


「1枚1500円です」


「円香ぁぁぁぁぁぁぁぁあ!!!写真撮ろ!?ね!ね!!」
「あわっ…あわわわ…」

値段を言った時の左道さんの目が一瞬「¥」になってた気がするけど気のせいだよね……?

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コメント

  • リムル様と尚文様は神!!サイタマも!!

    いいえ、気のせいではありません。(アニメ等の場合)

    2
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