神話の神とモテない天才~異世界で神となる~

皆鈴

#45武器の奪還


「じゃあ私が首を絞めに行くわ」

首を絞めに行くとか・・怖すぎだろ。

「それはちょっと・・やめた方が・・」

「何で?あっ豊佳君の方が力ありそうだもんね」

それはもっと御免だ。そんな事はしたくない。

「そうじゃなくて・・・・首を絞めたら相手も
叫ぶから先に口を抑えた方がいいんじゃ?」

色々考えてやっと出てきた方法だ。これなら
首なんか絞めずに済むだろう。

「分かった。先に口を抑えてから絞めるっていう事ね」

なぜそうなってしまうのか分からない。

「だから・・」

そう言いかけた時、

「あの国津神がこっちに来たわ。隠れるわよ」

そう早口で言われ、丁度いいところにあった箱の裏に
身を隠す。国津神がこっちに向かって来ているのだろう。
だんだん足音が大きくなる。どうかこっちに
来ないでくれ。願いが通じたのか俺たちが来た通路に
向かっていった。こういう時にサグメちゃんの神力は
役に立つ。それに比べ俺は何もしてないな。
それから何十秒か経ち国津神の姿は見えなくなった。

「もう大丈夫ね」

そう言われ起き上がって動こうとした時、前の箱を
倒してしまった。それで箱の中身もこぼれてしまった。

「あーあ・・」

これはやってしまったと思い、こぼれたのを拾うと
したら何と箱の中によく分からない袋と一緒に
俺たちの剣が紛れていた!

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