神話の神とモテない天才~異世界で神となる~

皆鈴

#17高天原行き新幹線

気持ちの良い朝を迎えた。
楼閣を出た俺はミナカヌシノさんに会いに
高天原へ向かう。しかしどうやって行くかは知らない。
なのでまた町の人に、

「すいません。ここから高天原にはどうやって行きますか?」

優しそうなおじいさんに聞いてみた。

「高天原ならあっちにある駅で新幹線に乗れば行けるよ」

「ありがとうございます」

おじいさんは駅の方向を指さしてくれた。
というか高天原って新幹線で行くのか。
この和風の町並みには似合わなそうだが。
そんなことを考えながら駅に着いた。
見た目は田舎の無人駅みたいだがけっこうな数の神がいる。
中に入ると時刻表がありがあるが、何が書いてあるかさっぱりだ。
今が何時か分からないが次のやつだろう。
駅には切符売り場も改札もないのでホームで待つ。
しかもホームも一つしかないのでここに並ぶしかない。
しばらくすると新幹線が来た。

「黄色い線の内側までお下がりください」

という聞きなれたアナウンスが流れた。これ絶対パクリだろ。
見た目は東海道新幹線みたいだが
よく見ると、下に線路も車輪もない。上も普通、架線から
パンタグラフで電流を受け取っているが、何もついていない。
この新幹線はどうやって動いているんだ?
そんな事考えていてもしょうがないので、乗り込んで
適当な席に着いた。そういえば飲み物も何も買わなかったが
いつか高天原に着くだろう。そして新幹線は出発した。

「神話の神とモテない天才~異世界で神となる~」を読んでいる人はこの作品も読んでいます

「ファンタジー」の人気作品

コメント

コメントを書く