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神話の神とモテない天才~異世界で神となる~

皆鈴

#10妖怪、儚月

俺には今神力はないのか・・・
浮かない足取りでサグメちゃんのところに
戻っていく・・・

「どうだった?神力は分かった?」

「いや・・・何度やっても検査不能と出てくるんだ。
そういえばサグメちゃんの神力は何なの?」

適当な嘘をつきながら、話の展開を変えようと、質問をした。

「私は”予測”の神力よ。その未来を見ようと
すると、どんな未来か予測できるの」

予測か。中々すごい能力を持っているな。

「それはすごい能力だね。じゃあこの後起きることも分かるの?」

「私の神力は見たい未来が視界に入っているのが条件で、
しかも十秒後までしか予測できないの」

それでも未来が見えるのは羨ましい。
なんで人間にはそんな能力がないんだろう。

「それじゃあ先に進もう。日が暮れるまでに退治しないとね」

サグメちゃんにそう言われ前に進む。少し進むと・・・

「この私に何か用かな?」

どこかから声がした。二人とも警戒する。

「誰!?」

すかさずサグメちゃんは大声を出す。
そして姿を現した。神とは違う異様な姿をしている。

「私は儚月ぼうげつ。みなは妖怪と呼ぶ」

「あなたが村を壊したのね!」

「言い方が悪いな。私はこの村の生気を吸い取ったんだ。
ある目的のためにね」

生気を吸い取る?どういう事だ?
しみじみと思う。俺はしょっぱなからヤバイ
ものを相手にしているんだと。

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