幻想魔動人形記

ノベルバユーザー189431

ー始まりー8-

ジャリィィィイイイイン
「まだま「よっと」うっ―――」ドサ
盾で斬撃を後ろに流しバランスを崩した所に手刀を入れる。
「あと・・・三分の二・・・」
(・・・にしても可笑し・・・この盾や、疲労を感じない身体、それどころか前世?よりも動きやすい、なんて言うんだろう・・・ラグが無い?・・・っと)
「壊れろ!!」
「俺は、物・・・・・いやまさかな」バチン
鈍器を盾で止める
ニィイ
「・・・ふん」ギィィィン
背後から静かに近づいていた、斬撃を逸らす
「「噓!!」」
「はっ!」
その場で回転し、吹き飛ばし、他の妖精に当て、他諸共気絶させる。
「キリが無い、しかも警戒して一度に来る数が少なくなってきてる・・・今の中だっーーーな!!」
俺は走り出す。ただ一つの出口に向かって。
「こっち来るわ!!」
「各班防御Ⅾ!!」
「「「「「「「「「「ラジャー!!!」」」」」」」」」」
壁の様に身を寄せ合い隙間をなくす・・・が、
「いや何も正面突破しなくてもいいんだからな」ビキッ
俺は‘‘意図的に足全体を意識して全力で跳んだ‘‘
「うぉ!!!!!」ビュンッ
気が付くと・・・・本棚を軽々飛び越えるほど高く飛び上がっていた、だが驚いたのはそこじゃない、驚いたのは・・・
「まだ・・・‘‘イケる‘‘」
自分にまだまだ高く跳び上がれる自信があった事だ。
ビュン
「・・・へ?」
ビュンビュンビュンビュンビュンビュンビュン
「え?ちょ、まっ!!」
いきなり顔付近を丸い光弾がよぎり、それを合図に数えきれないほどの色は違えど同じ光弾が迫る。
「っつ―――――――――!!」
それを何とか捌き、避け掠る程度で難をしのぐ・・・・・が、
「第二覇、よーい」
「クソまだ来るのか!!」
今は、落下中。横にずれることも更に上に行くこともできない・・・つまり捌くか、避けるしかない。
「このままじゃいず「ファ――――」あぁ!!くそ!」
「イ「金符シルバードラゴン!!」え?」
横からドラゴンの形をした線状の光弾の集合体が妖精たちを飲み込む。
「捕まって!」
女性の声が聞こえそちらに手を伸ばし、細い手を握る
「・・・・助けるつもりだったんならもうちょっと早めに助けて欲しかったな・・・お嬢さん方?」
見上げると箒に乗っている、金髪の白黒魔法使いと同じく金髪のアウトドア派の少女が(ちなみに手を握っているのは、後者、まぁすぐに箒の方も掴んだが)いた。そう、‘‘箒に乗った‘‘だ。
「まさか素で飛べる日が来るなんてな」
すまなそうに苦笑いしている少女らに連れられて(ぶら下がり)ゆっくりと降りてった。

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