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[休止]第四王女は素敵な魔法幼女。

芒菫

過去のお話 ④


校舎の中は、とても綺麗。
昇降口にすら、砂、石、葉っぱ一つ落ちていない。余りの綺麗さに、うっとりしてしまい、心の中で考えていることが口に出てしまった。

「ふわあぁ!すっごーいキレイ!」

と、昇降口の出入り口のすぐそばで言ったものだったから、入ろうとしている人達の邪魔になってしまったようで、急いで先に進む。
その後は学校の先生たちに案内され、受験者全員が、同じ部屋に集められていた。
そこでも、こんなに大きい部屋があるのかと、気絶してしまいそうなほど驚いてしまった。
うちの何百倍もの広さがあるにも関わらず、穴の開いている場所もない、それだけではなく、部屋隅々まで丁寧に掃除されていると言うのを実感することが出来た。
と、考えていると私も我に返り、隣を向いてみると一人の女の子が私の隣に立って深く頷いていた。
ちょっと黒茶髪で、髪は長く、パンスクリップで途中、髪を留めている。
服装は上に短い赤いジャケットを着ていて、下に白いシャツが出ていた。そして、緑色のスカートを履きこなしている所を見ると、この人もゆう所正しい家の子であるのだろう。

「すいません、どうして頷いているのですか。」

と、私は隣にの女の子に声を掛けてみる。
女の子も、我に返ったような顔をして話しかけられていることに気付き、こちらを向いた。

「あ、私としたことが・・・。これは失敬です。どうされましたカ?」

「いえ・・。隣で頷かれていたのでどうされたのかな・・・。と」

彼女は、話の内容が分かったように口を開けて頷く。

「いえいえ。皆この状況で結構緊張してないものだと分かると私もホッとしました。私も結構緊張していたのですが、同じ状況の皆の心の中を覘いて見ると結構意外なことを考えている子が多いことに深く関心を受けていたのです。頷いていた理由はそこデスな!」

そうですか・・・。と私は彼女に話し落ち着いて話す事が出来るような場所があるか見渡して空いていた席に2人で座った。
というか、座れたのは本当に状況が良かったのだと思う。
今周りの状況は結構凄い事になっている。
学校の先生は、時間になるまでここで待機して何でもしてていいと言っていた。確かに、何でもしてていいとは言ったが・・・。
突然、先生が居なくなってから鬼ごっこをし始める子達、壁に落書きをし始める男の子、テーブルの上をジャンプしてどちらが早いか競争をしている子達、挙句の果てには、うるさすぎて泣き始めてしまった子もいた。
とても、うるさかった。でも、大勢いるとこんなに凄い事になる、と言うのも知ることが出来たというのもあるのだが。

「いやぁ、とても賑やかだねぇ。天下分け目の天王山みたいだよ」

隣に座っているさっきの女の子も、この状況を見てまた頷きながらブツブツ言ってるし・・・。きっと、感心しているのだろう。
と、言う状況ではぁ・・・。と言うため息をついていると隣の女の子の体が、大きくビクっと動きこちらを向いて話を始めた。

「そういえば、貴方のお名前を聞いていませんでしたね。何と仰るんです?」

「あ、そういえばそうでしたね。私は・・・・。」

一瞬、言葉が詰まってしまった。そうだ、エルに一つ大事なことを言われていたのを忘れていた。
エルとこんな会話をしたのを覚えている。

「親方、何があって名前を聞かれても、私はエリー・べリル・セフィロスです。とはいってはいけませんよ。」

「え?なんでですか。自分の名前はちゃんと人に教えると言うのが流儀だと思うのですが」

「もし、そういえば貴方は失踪の身です。2年間も宮殿に居なく小妬坂に居るとなれば、2年もの間誘拐されて隔離されていた。ならば、取り返すために戦争を起こそう。と言うふうになり、魔道戦争にも発展いたします。今の貴方がそれを言ってしまえば酷い事をされるのは間違いなしですよ。せめて、エリー・べリル・ストレージと名乗っていただけると幸いです。」

・・・・

「と、するとここでかまさなければいけないのは本音じゃなく建前だ。という風に思ったんだけど何故か君の心の中だけ感じ取ることが出来ないのは何故かな。」

彼女は、私の前でハッキリ言った。心の中を感じることが出来ないと。
言っていることが分からなかった。ただ、それは顔の表情でわかったらしく、彼女はにやけて話を続けた。

「そうだねー。私の名前は・・カトレア・M・アベリーだよ。カトレアって呼んでくれていいからね。」

自己紹介をした彼女が、私の方を向きウインクする。
勿論、この状況で私も自己紹介をやらないわけにはいかない。

「あ、私はエリー・べリル・ストレージと言います。よろしくお願いしますなのです。」

そういうやり取りをしている私たち。しかし、もう一人正面に私たちの会話をずっと聞いてる一人の女の子が居た。
私たちがそれに気付くと、その子は、椅子に深く寄りかかり、腕を組んだ。
まるで、一人のお嬢様のように優雅な座り方だった。

「ついついやってしまう二重表現・・・。ですわ。エリーさん」

え?と言う顔をしていると彼女はこちらの方を向き「貴方のことですのよ。」と指を指してきた。
まだ、私には二重表現の意味が解らなかった。

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