呪血使いに血の伴侶を。~マイナスからのスタートチート~
C15:武器屋
「ここが武器屋か」
ギルドに向かう途中に見かけた武器屋に来ていた。
店の前には盾や樽の中に無造作に剣が置かれている。
店の中には斧などの大きなものから、ナイフと言った小さい刃物まで各種色々取り揃えられていた。
「誰かいますか?」
店内を見まわして人影がなかったため声を出して呼んでみる。
俺の声には誰も反応しない。本当に誰もいない空確かめるため中に入ると、カウンター席でうとうとと居眠りしている、小さな女の子がいた。
この子は店の人の娘さん? とかそこらへんか?
「あのーこの子、いやこの人ドワーフですね」
おずおずと言った感じにメアが情報をくれる。
ドワーフといえば、背は低いけど、身体能力とかは高くて武器とか防具作るのがうまいんだっけ?
ちょっと悪い気もするがしょうがないか。
俺はその女の子に向けて鑑定眼を使用した。
『リック・ベクレル
LV18
種族 :矮人種
称号 :駆け出し鍛冶師
MP :70/70
スキル:鎚術(E)
鍛冶(C)
採掘(D)
補助 :怪力(E)
スキルポイント;15
才能ポイント:70』
というものだった。
メアの推理はどうやら当たりらしい。
才能ポイントも平均より上、スキルは生産系よりって感じか。
「むにゃ、むぅ……ん?」
なんて観察してると、どうやら目を覚ましたみたいだ。
「なんだ? お客か?」
女の子は目をこすり、カウンター席から立ち上がる。
立ち上がっても席に座っていた時と目線が変わらない。
「まぁ、客といえば客だな」
「すまないね。ちょっと昨日徹夜しちゃってさ、私の名前はリック。まだ駆け出しだが頑張っていくのでよろしくね」
そう言って手を差し出してくるリック。背が足りないながら背伸びするリックが少し可愛いなとか思いながらも、その差し出された手を取る。
「俺の名前はハク。それでこっちがメア」
俺がメアも含めて自己紹介をする。
何度も言うが自己紹介は返すものだ。
メアは俺の自己紹介に合わせてお辞儀をする。
「今日は何をお求めで?」
「短剣二本。予算は金貨2枚ぐらいかな」
俺が予算を提示すると、リックが驚いたように口を開ける。
あらかじめ、メアには短剣でいいかは聞いてある。
「金貨2枚って、あんたらどこかの貴族かい?」
「いや、ただの冒険者だよ」
「凄腕の冒険者とか?」
「いや、つい20分前になったばかりの新人だよ」
俺はそう言って、さっき作ったばかりのギルドカードを提示する。
リックの目にはしっかりとFランクという文字が見えているはずだ。
「うわーまじだよ。まぁわかったよ。ちょっと待ってな」
そう言うと、リックは一度奥へと戻って何やら物を漁っている。
「そう言えば俺の武器も探さないとな」
「ご主……ハク様はどんな武器を使うんですか?」
「んー? 剣、槍、薙刀、鎌とか結構色々使えるな」
俺も自分の使えそうな武器を探す。
店の中をいろんな武器を見て回る。
俺の持ってるスキルは剣・弓・短剣・槍・薙刀・鎌ぐらいか、ここは打倒に剣でも買うかな?
そんなことを考えていると、奥の方からリックが戻ってくる。
「金貨2枚ぐらいだとこれぐらいが妥当じゃないか?」
差し出されたのはミスリル短剣2本だった。
「一本金貨1枚だな。ってなんだ? ハクも武器を探してるのか?」
「まぁな、何か適当に使えそうなの無いかなって」
「んーならこれは?」
そう言って、リックが俺に差し出してきたのはレイピアと呼ばれる着くことを主体とした剣だった。
だが、愛育と俺は細剣を扱うスキルは持ち合わせていないため使うことはできても、ただ使えるだけだ。
「んー、それは無理だな。それならこっちが欲しいかな」
俺は、横の壁に掛かっていたスチール製ぐらいの直剣を選んだ。
「わかったよ。合わせて金貨2枚と銀貨30枚かね」
俺はリックにお礼を言い、お金を渡す。
「ありがとうござました。駆け出しだけど、ご贔屓にー」
媚びを売ることは忘れない。流石は商売人ってところか。
ちらっと後ろを振り返ると、リックは俺たちが見えなくなるまで手を振っていた。
「って、簡単に流してましたけど、その短剣二本とも私が使うんですか?」
「当たり前だろ?」
「いやいや、私なんかにかお金使い過ぎでしょ」
メアはまるで自分には価値がないような言い方をよくする。
「メア、『私なんか』なんて言い方やめろ。俺はその言い方が嫌いだ。俺は俺がしたいことをしてるだけだ。それにメアはまるで自分居勝ちなんかないみたいな言い方をしている」
「でも実際、私に価値なんか……」
俺とメアが道端で言い合いをしていると、それは目を引くだろう。
「何? 痴話喧嘩?」「何あの子、かわいくね?」「でもあれ、亜人種だろ?」
とかいろんな声が聞こえる。だが周りのことなんてどうでもいい。
「お前は俺が必要としてる。じゃなきゃあんなお願いしないだろ?」
俺があんなことというと、その内容を思い出したのか、メアの顔が赤くなる。
「俺が必要としてるんだ。だから頼む。そんないい方しないでくれ」
俺はその言葉に合わせて、頭を下げる。すると、「や、やめてください。わ、わかりましたから」と、無理やり頭をあげさせられた。
「もうハク様、あんなところで頭を下げないでくださいよ」
「しょうがないだろ」
「しょうがなくありません」
うぐぐ、なんかメアが遠慮しなくなってる気がする。
まぁそれはそれでいいんだけどね。
俺はそんなことを思いながらメアと共にもう一度ギルドへと向かった。
ギルドに向かう途中に見かけた武器屋に来ていた。
店の前には盾や樽の中に無造作に剣が置かれている。
店の中には斧などの大きなものから、ナイフと言った小さい刃物まで各種色々取り揃えられていた。
「誰かいますか?」
店内を見まわして人影がなかったため声を出して呼んでみる。
俺の声には誰も反応しない。本当に誰もいない空確かめるため中に入ると、カウンター席でうとうとと居眠りしている、小さな女の子がいた。
この子は店の人の娘さん? とかそこらへんか?
「あのーこの子、いやこの人ドワーフですね」
おずおずと言った感じにメアが情報をくれる。
ドワーフといえば、背は低いけど、身体能力とかは高くて武器とか防具作るのがうまいんだっけ?
ちょっと悪い気もするがしょうがないか。
俺はその女の子に向けて鑑定眼を使用した。
『リック・ベクレル
LV18
種族 :矮人種
称号 :駆け出し鍛冶師
MP :70/70
スキル:鎚術(E)
鍛冶(C)
採掘(D)
補助 :怪力(E)
スキルポイント;15
才能ポイント:70』
というものだった。
メアの推理はどうやら当たりらしい。
才能ポイントも平均より上、スキルは生産系よりって感じか。
「むにゃ、むぅ……ん?」
なんて観察してると、どうやら目を覚ましたみたいだ。
「なんだ? お客か?」
女の子は目をこすり、カウンター席から立ち上がる。
立ち上がっても席に座っていた時と目線が変わらない。
「まぁ、客といえば客だな」
「すまないね。ちょっと昨日徹夜しちゃってさ、私の名前はリック。まだ駆け出しだが頑張っていくのでよろしくね」
そう言って手を差し出してくるリック。背が足りないながら背伸びするリックが少し可愛いなとか思いながらも、その差し出された手を取る。
「俺の名前はハク。それでこっちがメア」
俺がメアも含めて自己紹介をする。
何度も言うが自己紹介は返すものだ。
メアは俺の自己紹介に合わせてお辞儀をする。
「今日は何をお求めで?」
「短剣二本。予算は金貨2枚ぐらいかな」
俺が予算を提示すると、リックが驚いたように口を開ける。
あらかじめ、メアには短剣でいいかは聞いてある。
「金貨2枚って、あんたらどこかの貴族かい?」
「いや、ただの冒険者だよ」
「凄腕の冒険者とか?」
「いや、つい20分前になったばかりの新人だよ」
俺はそう言って、さっき作ったばかりのギルドカードを提示する。
リックの目にはしっかりとFランクという文字が見えているはずだ。
「うわーまじだよ。まぁわかったよ。ちょっと待ってな」
そう言うと、リックは一度奥へと戻って何やら物を漁っている。
「そう言えば俺の武器も探さないとな」
「ご主……ハク様はどんな武器を使うんですか?」
「んー? 剣、槍、薙刀、鎌とか結構色々使えるな」
俺も自分の使えそうな武器を探す。
店の中をいろんな武器を見て回る。
俺の持ってるスキルは剣・弓・短剣・槍・薙刀・鎌ぐらいか、ここは打倒に剣でも買うかな?
そんなことを考えていると、奥の方からリックが戻ってくる。
「金貨2枚ぐらいだとこれぐらいが妥当じゃないか?」
差し出されたのはミスリル短剣2本だった。
「一本金貨1枚だな。ってなんだ? ハクも武器を探してるのか?」
「まぁな、何か適当に使えそうなの無いかなって」
「んーならこれは?」
そう言って、リックが俺に差し出してきたのはレイピアと呼ばれる着くことを主体とした剣だった。
だが、愛育と俺は細剣を扱うスキルは持ち合わせていないため使うことはできても、ただ使えるだけだ。
「んー、それは無理だな。それならこっちが欲しいかな」
俺は、横の壁に掛かっていたスチール製ぐらいの直剣を選んだ。
「わかったよ。合わせて金貨2枚と銀貨30枚かね」
俺はリックにお礼を言い、お金を渡す。
「ありがとうござました。駆け出しだけど、ご贔屓にー」
媚びを売ることは忘れない。流石は商売人ってところか。
ちらっと後ろを振り返ると、リックは俺たちが見えなくなるまで手を振っていた。
「って、簡単に流してましたけど、その短剣二本とも私が使うんですか?」
「当たり前だろ?」
「いやいや、私なんかにかお金使い過ぎでしょ」
メアはまるで自分には価値がないような言い方をよくする。
「メア、『私なんか』なんて言い方やめろ。俺はその言い方が嫌いだ。俺は俺がしたいことをしてるだけだ。それにメアはまるで自分居勝ちなんかないみたいな言い方をしている」
「でも実際、私に価値なんか……」
俺とメアが道端で言い合いをしていると、それは目を引くだろう。
「何? 痴話喧嘩?」「何あの子、かわいくね?」「でもあれ、亜人種だろ?」
とかいろんな声が聞こえる。だが周りのことなんてどうでもいい。
「お前は俺が必要としてる。じゃなきゃあんなお願いしないだろ?」
俺があんなことというと、その内容を思い出したのか、メアの顔が赤くなる。
「俺が必要としてるんだ。だから頼む。そんないい方しないでくれ」
俺はその言葉に合わせて、頭を下げる。すると、「や、やめてください。わ、わかりましたから」と、無理やり頭をあげさせられた。
「もうハク様、あんなところで頭を下げないでくださいよ」
「しょうがないだろ」
「しょうがなくありません」
うぐぐ、なんかメアが遠慮しなくなってる気がする。
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