呪血使いに血の伴侶を。~マイナスからのスタートチート~
C11:微かな希望
今は俺がベッドに腰掛けていて、俺の前にアーノもう一つのベットにメアが腰を掛けている状況だ。
今後のこと、俺が今したいことを交えて俺の今の状況を話していこう。
「よし、それじゃあ二人とも気になってるであろう。俺について話していこうか」
俺はその言葉をはじめに状況の説明に入った。
「まずだ。これをはっきりしておこう。アーノ、俺って何種に見える?」
「は? 人種じゃねーのかよ」
まぁ、この見た目だし、間違えるのも仕方がない。
そう言えば、血成種ってこの世界一般で知られている種族なのか?
知られているなら、この俺の問いに候補として挙がってきてもいいはずなんだが、アーノが無知とか?
まぁいい、話を続けよう。
「残念だが俺は人種じゃない」
俺がそう言うと、アーノは驚くような顔をした。メアはうすうす気づいていたっぽいかな?
「じゃあなんなんだよ」
「血成種っていえば伝わるか?」
俺が血成種という、単語を聞いてさっきは驚きを示さなかったメアも反応していた。
この反応を見るか気切り、知られているのは間違いないか。
「ハク。お前それ冗談で言ってないよな?」
「なぜ俺がここで冗談を言う必要がある」
「だってよ、血成種って言ったら数年前に絶滅した種族だぞ?」
「は!?」
俺の声から驚きの声が漏れる。
当たり前だそんな情報、知らなかったのだから。
あいつ、これはわざとか? 俺の頭の中にふとノアの姿が出てくる。
「それは、知らなかったが、うーん。これを見れば納得してもらえるかな?」
俺はここで、初めて血術身化を使ってみることにした。
すこし、血を消費するが、まぁ仕方がない。
今回やってみるのは、髪の色を変えることだ。これぐらいなら変えるのに血を10消費。戻して5返ってくる。5の消費ぐらいなら問題ない。
「それじゃ見とけよ」
俺は血術身化のスキルを発動させる。イメージするのは、メアのような銀髪だ。
すると、俺の髪の根っこ部分から徐々に髪の色が黒から銀へと染まっていく。
その光景を、まじかで見ているアーノは、驚きの表情を隠しきれない。
と、髪の変色が終わったところで、俺はまた話し始める。
「とまぁ、こんな感じか、これが血成種の種族スキルだ。何か質問は?」
俺がそう、問うとアーノが手をあげた。
「お前が血成種って言うのは分かった。そんなもん見せられたら信じるしかない。
アーノが言う。だがメアは何のことかと、首を傾げる。
それはそうだ、そもそも俺の容姿を知らないし、今起きたこともわかっていないのだから。
「だが、あれは違うだろ。あのスキルはなんだ」
やはりそう来るよな。あれを見て気にならない方がおかしいもんな。
まぁ、見せてしまえば手っ取り早いか。まぁ、説明するつもりではいたが、全部を話すわけではない。説明するのは、血液操作と血性変化の部分ぐらいでいいだろう。
「わかった。あれも口で説明するには難しいな。とりあえず見といてくれ」
俺はそういうと、何度目かわからない親指の皮膚を傷つけた。
当然そこからは、血があふれてくる。アーノは俺の行動を不思議に思っても止めることは無い。
やがて、血は俺の指を伝い、地面に落ちそうになった。
血は床に触れる直前。ピタリとその場で停止する。
それでも止まらずあふれる血は、同じ場所で停止し、混じりあい、少しずつ大きくなっていく。
「やっぱり血を操れるんだな」
「まぁな」
「なるほど、ってことはやっぱりそのスキルは」
「あぁ、お察しの通り固有スキルだ」
アーノの顔は納得のいったような表情をしていた。見えないメアは俺たちの会話に耳を傾ける。
「あまり多くは説明できないが、このスキルは万能だ。実際見たと思うが、こうやって武器にすることもできる」
俺は野球ボールサイズのものを形を変え、本当に小さな短剣を作り出す。
「まぁ、この血の量じゃ足りないな」
俺は血を指の傷口から体内へと取り込む。
そしてそのまま傷口を塞ぐ。
「お前、今どうやって傷を……」
「俺は自動再生のスキル保持者だ」
「ほんとお前何者だよ」
「さぁな」
俺がそう答えると、丁度いいタイミングでドアがノックされる。
「アー坊もそこにいるんだろ? ご飯が出来たよ。冷めないうちに早く来てくれな」
ご飯が出来たことを知らせに来たマキナはそれだけ言うと、ドアの前から去っていく。
「話すことも終わったし、丁度いいな」
俺たちは立ち上がる。俺はメアのすぐそばまで寄ると、声をかける。
「メアはご飯は食べれるか?」
コクリ。
「なら行こうか」
俺はそのままメアの手を取った。この宿に来るまでも手はつないでいたため、あまり躊躇いはない。むしろ役得だと思っている俺がいる。
アーノはドアを開けて、俺たちが通るのを待っている。気の利くやつだ。
もちろん、ドアを出る前に血術身化をもう一度使い、髪を元の色へと戻している。
俺たちはそのままご飯を済ませて、それぞれの部屋へと戻った。
俺とメアは勿論同じ部屋だ。
そして俺たちは向かいあうようにベッドに腰掛ける。
実は、メアの喉と目を治す方法がある。ただ、危険が伴う。それを分かっていたからこそ、二人きりになるのを待ったのだ。
そして俺はメアの気持ちを、意思を確かめるように聞いた。
「メア。もし、その目と喉を治す方法があるとしたらどうする?」と
今後のこと、俺が今したいことを交えて俺の今の状況を話していこう。
「よし、それじゃあ二人とも気になってるであろう。俺について話していこうか」
俺はその言葉をはじめに状況の説明に入った。
「まずだ。これをはっきりしておこう。アーノ、俺って何種に見える?」
「は? 人種じゃねーのかよ」
まぁ、この見た目だし、間違えるのも仕方がない。
そう言えば、血成種ってこの世界一般で知られている種族なのか?
知られているなら、この俺の問いに候補として挙がってきてもいいはずなんだが、アーノが無知とか?
まぁいい、話を続けよう。
「残念だが俺は人種じゃない」
俺がそう言うと、アーノは驚くような顔をした。メアはうすうす気づいていたっぽいかな?
「じゃあなんなんだよ」
「血成種っていえば伝わるか?」
俺が血成種という、単語を聞いてさっきは驚きを示さなかったメアも反応していた。
この反応を見るか気切り、知られているのは間違いないか。
「ハク。お前それ冗談で言ってないよな?」
「なぜ俺がここで冗談を言う必要がある」
「だってよ、血成種って言ったら数年前に絶滅した種族だぞ?」
「は!?」
俺の声から驚きの声が漏れる。
当たり前だそんな情報、知らなかったのだから。
あいつ、これはわざとか? 俺の頭の中にふとノアの姿が出てくる。
「それは、知らなかったが、うーん。これを見れば納得してもらえるかな?」
俺はここで、初めて血術身化を使ってみることにした。
すこし、血を消費するが、まぁ仕方がない。
今回やってみるのは、髪の色を変えることだ。これぐらいなら変えるのに血を10消費。戻して5返ってくる。5の消費ぐらいなら問題ない。
「それじゃ見とけよ」
俺は血術身化のスキルを発動させる。イメージするのは、メアのような銀髪だ。
すると、俺の髪の根っこ部分から徐々に髪の色が黒から銀へと染まっていく。
その光景を、まじかで見ているアーノは、驚きの表情を隠しきれない。
と、髪の変色が終わったところで、俺はまた話し始める。
「とまぁ、こんな感じか、これが血成種の種族スキルだ。何か質問は?」
俺がそう、問うとアーノが手をあげた。
「お前が血成種って言うのは分かった。そんなもん見せられたら信じるしかない。
アーノが言う。だがメアは何のことかと、首を傾げる。
それはそうだ、そもそも俺の容姿を知らないし、今起きたこともわかっていないのだから。
「だが、あれは違うだろ。あのスキルはなんだ」
やはりそう来るよな。あれを見て気にならない方がおかしいもんな。
まぁ、見せてしまえば手っ取り早いか。まぁ、説明するつもりではいたが、全部を話すわけではない。説明するのは、血液操作と血性変化の部分ぐらいでいいだろう。
「わかった。あれも口で説明するには難しいな。とりあえず見といてくれ」
俺はそういうと、何度目かわからない親指の皮膚を傷つけた。
当然そこからは、血があふれてくる。アーノは俺の行動を不思議に思っても止めることは無い。
やがて、血は俺の指を伝い、地面に落ちそうになった。
血は床に触れる直前。ピタリとその場で停止する。
それでも止まらずあふれる血は、同じ場所で停止し、混じりあい、少しずつ大きくなっていく。
「やっぱり血を操れるんだな」
「まぁな」
「なるほど、ってことはやっぱりそのスキルは」
「あぁ、お察しの通り固有スキルだ」
アーノの顔は納得のいったような表情をしていた。見えないメアは俺たちの会話に耳を傾ける。
「あまり多くは説明できないが、このスキルは万能だ。実際見たと思うが、こうやって武器にすることもできる」
俺は野球ボールサイズのものを形を変え、本当に小さな短剣を作り出す。
「まぁ、この血の量じゃ足りないな」
俺は血を指の傷口から体内へと取り込む。
そしてそのまま傷口を塞ぐ。
「お前、今どうやって傷を……」
「俺は自動再生のスキル保持者だ」
「ほんとお前何者だよ」
「さぁな」
俺がそう答えると、丁度いいタイミングでドアがノックされる。
「アー坊もそこにいるんだろ? ご飯が出来たよ。冷めないうちに早く来てくれな」
ご飯が出来たことを知らせに来たマキナはそれだけ言うと、ドアの前から去っていく。
「話すことも終わったし、丁度いいな」
俺たちは立ち上がる。俺はメアのすぐそばまで寄ると、声をかける。
「メアはご飯は食べれるか?」
コクリ。
「なら行こうか」
俺はそのままメアの手を取った。この宿に来るまでも手はつないでいたため、あまり躊躇いはない。むしろ役得だと思っている俺がいる。
アーノはドアを開けて、俺たちが通るのを待っている。気の利くやつだ。
もちろん、ドアを出る前に血術身化をもう一度使い、髪を元の色へと戻している。
俺たちはそのままご飯を済ませて、それぞれの部屋へと戻った。
俺とメアは勿論同じ部屋だ。
そして俺たちは向かいあうようにベッドに腰掛ける。
実は、メアの喉と目を治す方法がある。ただ、危険が伴う。それを分かっていたからこそ、二人きりになるのを待ったのだ。
そして俺はメアの気持ちを、意思を確かめるように聞いた。
「メア。もし、その目と喉を治す方法があるとしたらどうする?」と
コメント
biting man
頑張ってください!妖刀も読んでます!