俺の転生体は異世界の最凶魔剣だった!?
36 洞窟オークの殲滅依頼1
大変長らくお待たせしました( ;∀;)
朝が来た。勿論俺の腕の中には例の夜の彼女がいる。彼女と言ってもキリカなのだが…………うん、可愛い。
あの後意識を手放してしまったから分からなかったが、無防備な状態でスヤスヤと寝息を立てているので、そのまま寝てしまったのだろう。あの夜の事ははっきりと覚えている。しかし、起きた彼女は果たして彼の女神のままなのだろうか?
そこで一つ、また悪戯を思いついた。なので早速実行する。
「……キリカ、起きて…ってこれで起きるわけないか。ならっ」
ちなみにこれはブラフ。本命はこの後。俺は彼女の耳元に口を近付けて囁く。あ、言っておくけど、今から言う台詞は今回限りだから今後は使わないよ?クサいし、恥ずかしいから。
「そんな無防備な寝顔を晒して……誘っている?」
その瞬間、キリカの体がビクッと小さく跳ねた。顔の様子を伺うと、色白い肌は薄っすらと朱味を帯び、怖がりながら瞼をゆっくりと開く。その表情は羞恥で、身体は小動物のように固まっている。
「あ、起きた?」
笑顔でそう声をかける。そしてまた、キリカの身体がビクッと小さく跳ねる。
そんな可愛い反応をされるとこちらとしてはもっと弄りたくなってしまうのだが…………
「お、おはようございます……ケイト様」
彼女は彼の女神のままでは無かった。ただ、少し寂しいかな。しかし、戻ったと言う確証は無い。
「と、ところで、わ、私は、ななな何故、ケイト様のへ部屋にい居るのでしょうか……?」
「……覚えてないとは言わせないよ?」
「えっ? それってどう言う―――」
「本当に憶えてないのかな?」
「っ!? ………」
俺は迫る。迫られた彼女は黙り込む。そしてすぐに口を開く。
「お、覚えています……と言うより思い出しました。私……昨日は酷いことを言ってしまったようですね………目覚めて直ぐに私の元へ来て下さったのに……」
やっぱり良い子だわ……この子。でも「いえ、それは偶々です」とは言えない雰囲気だな……これは。ま、弄る用のネタが増えたからいいか。
「大丈夫。昨日の夜中、いいものを聞かせてもらったから」
「や、やっぱり起きていたのですか!?」
聞かれた事が発覚して顔を赤くする少女は、俺が以前知っていた桐花様と似ていて、同時にキリカとも似ていた。
「さぁ、何のことかな? それより桐花様、もう朝ですがどうやって自分の部屋にお戻りになるつもりで?」
「その呼び方はもういいです。まだ、記憶の統合が不完全ですが、今の私は人の身です。この世界での呼び方で構いません。それに帰る方法は問題ありません。この学園はそう言うところですから」
と、胸を張って説明するキリカ。どうやらそう言うのに関して学園は目を瞑っているらしい。過去に規制して何か問題が起きたのだろう。
なので、キリカは問題ないかのように寝間着のまま外に出ようとする。
「キリカ、流石にその格好で俺の部屋から出たら不味くないか?」
「問題ありませんよケイト様。それに出ようとしているわけではありませんよ?」
キリカはそう言うと、俺の部屋の扉を開ける。扉が開かれると、一人の見覚えのある低身長の人物が入ってきた。
「お嬢様、御召し物をお持ち致しました。それより昨夜はお楽しみでしたか?」
「あ、ありがとう、フィーラ。昨夜は何もありませんでしたからね?」
「と、お嬢様が仰っていますが」
どうやらメイド長は俺たちが交わったと思ったようだ。って、何故貴女がここに⁉︎あれ?メイド長だよね?なんでここにいるの?え?双子?でもキリカはちゃんとフィーラって言ってたよ?……え?
でも今は驚いている場面では無いだろう。ならばこう答えよう。
「ああ、俺が寝ている間に夜這いされて、唇と唇を軽く合わせたのが数回だけだ」
「まぁ! お嬢様がそんな大胆な事を!」
「やっぱり起きていたじゃないですかぁ!」
はっはっは、寝ていたから何のことかサッパリだね。
―貴方、前から思っていたけれど、性格が捻くれていない?
えっと、サナさんは今更それに気がついたの?ま、今は関係ないか。
「俺はあっちを向くからキリカはもう着替えたら?」
もう面倒臭いので、俺はそう言って背を向けた。
えーと、現在、授業中です。なぜ俺がこの口調かは気にしないで下さい……はい。
「さてケイト。お前は簡単に言うと規格外だ」
「は、はぁ……」
ローサムのやr……ローサム先生がニコニコしながら何か筒状に丸めた紙を持っている。
「えっと……俺は何かしました?」
「いや、何もしてないぞ。それでなんだが……依頼は、本来はギルド経由で受けることはわかっているよな?」
「ええ、それが常識ですから」
「それでお前には白戦姫と聖女と一緒にこの依頼を受けてもらう」
はい?いやいやいや!なぜ故⁉︎
てか聖女ってあの聖女?それに白殲鬼も?そもそも俺には白殲鬼との面識がないのだが。それに、まだギルドで登録してもらってないよ?報酬もらえないじゃん!
「あの……俺、まだギルドで登録していませんが……」
「はっはっは! それは俺がなんとかするから大丈夫だ!」
ローサムのやr……ローサム先生は俺の応答も聞かず、紙を押し付ける。俺が紙を広げると、どうやら依頼の紙らしい。えーっと内容は………
=◆◇依頼◇◆=
依頼主:王都・スローンズ
ランク:C
内容:旧城跡の近くにいる洞窟オークの殲滅
場所:旧スローンズ城跡地の近くにある洞窟オークの巣
注意:旧城跡は未だ国王の私物であるため、
傷をつけた場合は器物破損の罪で死罪。
=◆◇ ◇◆=
アッハハー、気の所為かなー?死罪っていう単語が見えた気がする……
「何故……この依頼を?」
俺はローサムの野郎に質問する。
「んあ? 当たり前に、その方が面白いだろ?」
「いや、全く面白くない!」
やっぱりこの人といると調子狂う……
それにオーク…だっけ?そいつらは主に人族の雌を攫って子を孕ませたりするやつだっけ?そこに聖女を連れて行っていいのか?あ、でも、その聖女さんは確か官能小説でそういう類の本を借りていたな……読み終わったのだろうか?
「さて、二人は街のギルドに待たせているからさっさと行け」
「分かりました。ではその時同時に登録もしておきます」
なんだかんだで優しいんだよね……この人。
俺はアトラと一緒にそのまま学園を出るが、一つ思い出した事がある。
「あ、ギルドがある場所、知らないや」
朝が来た。勿論俺の腕の中には例の夜の彼女がいる。彼女と言ってもキリカなのだが…………うん、可愛い。
あの後意識を手放してしまったから分からなかったが、無防備な状態でスヤスヤと寝息を立てているので、そのまま寝てしまったのだろう。あの夜の事ははっきりと覚えている。しかし、起きた彼女は果たして彼の女神のままなのだろうか?
そこで一つ、また悪戯を思いついた。なので早速実行する。
「……キリカ、起きて…ってこれで起きるわけないか。ならっ」
ちなみにこれはブラフ。本命はこの後。俺は彼女の耳元に口を近付けて囁く。あ、言っておくけど、今から言う台詞は今回限りだから今後は使わないよ?クサいし、恥ずかしいから。
「そんな無防備な寝顔を晒して……誘っている?」
その瞬間、キリカの体がビクッと小さく跳ねた。顔の様子を伺うと、色白い肌は薄っすらと朱味を帯び、怖がりながら瞼をゆっくりと開く。その表情は羞恥で、身体は小動物のように固まっている。
「あ、起きた?」
笑顔でそう声をかける。そしてまた、キリカの身体がビクッと小さく跳ねる。
そんな可愛い反応をされるとこちらとしてはもっと弄りたくなってしまうのだが…………
「お、おはようございます……ケイト様」
彼女は彼の女神のままでは無かった。ただ、少し寂しいかな。しかし、戻ったと言う確証は無い。
「と、ところで、わ、私は、ななな何故、ケイト様のへ部屋にい居るのでしょうか……?」
「……覚えてないとは言わせないよ?」
「えっ? それってどう言う―――」
「本当に憶えてないのかな?」
「っ!? ………」
俺は迫る。迫られた彼女は黙り込む。そしてすぐに口を開く。
「お、覚えています……と言うより思い出しました。私……昨日は酷いことを言ってしまったようですね………目覚めて直ぐに私の元へ来て下さったのに……」
やっぱり良い子だわ……この子。でも「いえ、それは偶々です」とは言えない雰囲気だな……これは。ま、弄る用のネタが増えたからいいか。
「大丈夫。昨日の夜中、いいものを聞かせてもらったから」
「や、やっぱり起きていたのですか!?」
聞かれた事が発覚して顔を赤くする少女は、俺が以前知っていた桐花様と似ていて、同時にキリカとも似ていた。
「さぁ、何のことかな? それより桐花様、もう朝ですがどうやって自分の部屋にお戻りになるつもりで?」
「その呼び方はもういいです。まだ、記憶の統合が不完全ですが、今の私は人の身です。この世界での呼び方で構いません。それに帰る方法は問題ありません。この学園はそう言うところですから」
と、胸を張って説明するキリカ。どうやらそう言うのに関して学園は目を瞑っているらしい。過去に規制して何か問題が起きたのだろう。
なので、キリカは問題ないかのように寝間着のまま外に出ようとする。
「キリカ、流石にその格好で俺の部屋から出たら不味くないか?」
「問題ありませんよケイト様。それに出ようとしているわけではありませんよ?」
キリカはそう言うと、俺の部屋の扉を開ける。扉が開かれると、一人の見覚えのある低身長の人物が入ってきた。
「お嬢様、御召し物をお持ち致しました。それより昨夜はお楽しみでしたか?」
「あ、ありがとう、フィーラ。昨夜は何もありませんでしたからね?」
「と、お嬢様が仰っていますが」
どうやらメイド長は俺たちが交わったと思ったようだ。って、何故貴女がここに⁉︎あれ?メイド長だよね?なんでここにいるの?え?双子?でもキリカはちゃんとフィーラって言ってたよ?……え?
でも今は驚いている場面では無いだろう。ならばこう答えよう。
「ああ、俺が寝ている間に夜這いされて、唇と唇を軽く合わせたのが数回だけだ」
「まぁ! お嬢様がそんな大胆な事を!」
「やっぱり起きていたじゃないですかぁ!」
はっはっは、寝ていたから何のことかサッパリだね。
―貴方、前から思っていたけれど、性格が捻くれていない?
えっと、サナさんは今更それに気がついたの?ま、今は関係ないか。
「俺はあっちを向くからキリカはもう着替えたら?」
もう面倒臭いので、俺はそう言って背を向けた。
えーと、現在、授業中です。なぜ俺がこの口調かは気にしないで下さい……はい。
「さてケイト。お前は簡単に言うと規格外だ」
「は、はぁ……」
ローサムのやr……ローサム先生がニコニコしながら何か筒状に丸めた紙を持っている。
「えっと……俺は何かしました?」
「いや、何もしてないぞ。それでなんだが……依頼は、本来はギルド経由で受けることはわかっているよな?」
「ええ、それが常識ですから」
「それでお前には白戦姫と聖女と一緒にこの依頼を受けてもらう」
はい?いやいやいや!なぜ故⁉︎
てか聖女ってあの聖女?それに白殲鬼も?そもそも俺には白殲鬼との面識がないのだが。それに、まだギルドで登録してもらってないよ?報酬もらえないじゃん!
「あの……俺、まだギルドで登録していませんが……」
「はっはっは! それは俺がなんとかするから大丈夫だ!」
ローサムのやr……ローサム先生は俺の応答も聞かず、紙を押し付ける。俺が紙を広げると、どうやら依頼の紙らしい。えーっと内容は………
=◆◇依頼◇◆=
依頼主:王都・スローンズ
ランク:C
内容:旧城跡の近くにいる洞窟オークの殲滅
場所:旧スローンズ城跡地の近くにある洞窟オークの巣
注意:旧城跡は未だ国王の私物であるため、
傷をつけた場合は器物破損の罪で死罪。
=◆◇ ◇◆=
アッハハー、気の所為かなー?死罪っていう単語が見えた気がする……
「何故……この依頼を?」
俺はローサムの野郎に質問する。
「んあ? 当たり前に、その方が面白いだろ?」
「いや、全く面白くない!」
やっぱりこの人といると調子狂う……
それにオーク…だっけ?そいつらは主に人族の雌を攫って子を孕ませたりするやつだっけ?そこに聖女を連れて行っていいのか?あ、でも、その聖女さんは確か官能小説でそういう類の本を借りていたな……読み終わったのだろうか?
「さて、二人は街のギルドに待たせているからさっさと行け」
「分かりました。ではその時同時に登録もしておきます」
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