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俺の転生体は異世界の最凶魔剣だった!?

まさみゃ〜(柾雅)

25キリカと仔蜘蛛

 私、キリカは現在ケイト様の蜘蛛を学校の寮の自室で預かっています。初めてこの仔を見た時は少し抵抗がありましたが、慣れてくるととても可愛らしく思います。そう言えば、この仔が孵化した時の毛の色は黒色だったのですが何故か徐々に白色の毛に生え変わっています。現在は黒色の毛と白色の毛にが混ざって遠くから見ると濃い灰色に見えます。それでも可愛いです。しかし、何処と無くこの仔の見た目がタランチュラに見えるのは気の所為でしょうか?

 「キリちゃんいる?」

 私が仔犬位の大きさの仔蜘蛛を撫でていると、扉からノック音がして声が聞こえました。声の主は私の知る人でした。

 「ええ居ますよ。鍵は空いています」

 私は仔蜘蛛を撫でながら応答します。扉が開く音がして、私の友人が入ってきました。彼女の名前は、シャヌアです。金髪で髪型はセミロング、瞳の色は金色でスタイルが良い……スタイルの特に胸部は少し妬ましいですね。これは私しか知らないことですが、シャヌアちゃんの種族は天使なのです。

 「久し振りです、シャヌアちゃん」

 「久し振り、キリちゃん……って、その蜘蛛は!?」

 あ、忘れていました。私は現在仔蜘蛛を膝の上で撫でていたのでした。

 「えっと、この仔は……その…とある人から預かっていまして………」

 ケイト様の事を説明しようと思ったのですが、何故か少し恥ずかしくて上手く言えません……しかもケイト様の顔を想像しただけで、少しだけ顔が熱くなっているように感じます……
 その私の表情を見たシャヌアちゃんは、何故か急に闘志を燃やし始めました。

 「よし、その人を殺そう。キリちゃんをそんな表情にさせられるなんてうらy……けしからん輩だ!」

 「えっ ︎ちょ、ちょっと!シャヌアちゃん ︎聖女様がそんな単語言っちゃって良いのですか⁉︎」

 「止めないで、キリちゃん。キリちゃんにそんな仔蜘蛛を預ける最低男には、私から制裁を与えるから!」

 ケイト様が危ない!ここは頑張って説得しないと……期限はケイト様がこの仔を迎えに来るまでです!

























 そして夕方になりました。ですが、聖女様は聴く耳を持ってくださらず、説得はなかなか出来ません。

 「で、ですから、私とその人はそのような関係ではありません!」

 「いいや、キリちゃんはその人に騙されているのよ!男はみんな狼なのですから!ハァ………最近の殺人鬼さんがこの国に住まう狼や、旅をしている狼を消してくれればいいのに……」

 そこから十分した後、ノック音が聞こえました。

 「キリカ=エムメレク様のお部屋はこちらで宜しいでしょうか?」

 私の知る声が来ました!あ、でも、この仔を返さないといけませんね……少し寂しいです…………

 「男の声⁉︎奴か?奴なのか?ねぇキリちゃん‼︎貴女を誑かしたのは奴なのか⁈」

 「聖女様がそんな言葉遣いではいけません」

 「グホッ!」

 私はシャヌアちゃんに最終手段の軽くデコピンをしてから扉に向かいます。シャヌアちゃんが後方に飛んで壁にぶつかったのは気の所為です。気の所為・・・・なのです。
 私はそのまま仔蜘蛛を抱え扉に向かい、ケイト様を迎えます。

 「はい、こちらで宜しいです……よ?」

 扉を開けると、初めは普通だったケイト様が急にお腹を抱え笑い始めました。
 そう言えば、さっきまで抱えていた仔蜘蛛がいません。何処に行ってしまったのでしょうか?
 私がキョロキョロと仔蜘蛛を探していると、ケイト様が私に近付いて、私の頭の上に手を伸ばしました。

 「ごめんごめん。さっき、この仔アトラがキリカの頭の上に乗っていたから可愛くってね」

 ケイト様が私の頭の上に移動していた仔蜘蛛を抱えながらそう言いました。仔蜘蛛の名前はアトラなのですね……私は恥ずかしくって仕方が無かったのですが、なぜか嬉しいとも思ってしまいました。特に最近はケイト様にそういう風に言われると、恥ずかしいけど嬉しい様な感じがします……

 「それと、この仔を見てくれていたお礼」

 すると、ケイト様は私に白猫のブローチを下さいました。

 「あ、ありがとうございます!」

 「どういたしまして。俺は頑張ってこの学園に入学しないとな……」

 「ケイト様なら大丈夫です!余裕で合格が出ると思います!」

 もしも受からないのなら、学長先生とオハナシすれば良いでしょうし。

 「ん。ありがとうキリカ。いつでもキリカをいじr会えるように頑張って合格するよ」

 「今、いじれるって言おうとしましたね⁈ねぇ、言おうとしましたよね⁈」

 「イオウトシテナイヨーホントウダヨー」

 片言になっていますし、絶対に言おうとしてましたよね⁈

 「キリカ。絶対は存在しないんだよ?」

 「な、何で私が思ったことがわかったのですか⁈」

 「まぁまぁ落ち着いて。それじゃ、もう遅いし俺は宿に戻るよ。また学園で」

 「はい、また学園……で?」

 ケイト様に訊こうとしたら、彼はもういませんでした。

 「また学園でって、受かる事は確定なのでしょうか……………?」

 そう呟くと、私の背後から誰かが飛びついて来ました。私は条件反射で右肘を後ろに引いてしまい、気がついた頃にはシャヌアちゃんは「ガフッ!」と言って気絶してしまいました。

 「ど、どうしましょう………と、取り敢えずベッドの上に寝かせておきましょうか……」

 その後私は、シャヌアちゃんに沢山土下座で謝りました。

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